今日で活動休止の嵐 その歌詞から気象予報士が「天気」を分析
嵐の楽曲400曲以上から、気象予報士の千種ゆり子さんが「天気」についての言葉を分析。
■1位は「予報士」という言葉が出てくるあの曲
第1位は断然『Re(mark)able』。なぜなら「予報士」という言葉が登場し、私たち気象予報士は「堪えうつむく」ことになっているからです。嵐さんになら何をされても恍惚。
歌詞の中には「東から西へとかけて大移動」とあります。確かに気象現象は通常、西から東に変わっていくものです。しかし、時に「東から西に移動する」ものもあります。
例えば「2018年台風12号」。この台風は日本の近くを東から西へ進み、世間を騒がせました。この台風の予報を見て私は「まさに嵐だ」と思いました。
『Re(mark)able』は、他にも天気に関する用語が散りばめられています。気象予報、異常気象、大気、雲雲(くもぐも)、雨、大洪水、強風、暴風雨、雷、稲妻、雲間、太陽、空、雲、稲光。じつに10以上の気象用語が登場し、極め付きで最後に“予報士”。テンション爆上がりの一曲です。
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■番外編:『Theme of ARASHI』
2ndアルバム『HERE WE GO!』の1曲目に収録されている曲。『COOL & SOUL』の歌詞の“太陽光に被る雲”などは、この曲から引用されています。「予報士」という言葉は、じつはこの曲にも登場しています。「小さい予報士たちも去ってすぐ俺ら嵐がやってくる」んだそうです。
とにかく私の職業“予報士”が、嵐さんの歌詞に登場できるなんて。幸せでした。嵐さん、たくさんの楽しい思い出をありがとう!
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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子)