今日で活動休止の嵐 その歌詞から気象予報士が「天気」を分析

嵐の楽曲400曲以上から、気象予報士の千種ゆり子さんが「天気」についての言葉を分析。

2020/12/31 12:30



■1位は「予報士」という言葉が出てくるあの曲

第1位は断然『Re(mark)able』。なぜなら「予報士」という言葉が登場し、私たち気象予報士は「堪えうつむく」ことになっているからです。さんになら何をされても恍惚。

歌詞の中には「東から西へとかけて大移動」とあります。確かに気象現象は通常、西から東に変わっていくものです。しかし、時に「東から西に移動する」ものもあります。

天気図

例えば「2018年台風12号」。この台風は日本の近くを東から西へ進み、世間を騒がせました。この台風の予報を見て私は「まさに嵐だ」と思いました。

『Re(mark)able』は、他にも天気に関する用語が散りばめられています。気象予報、異常気象、大気、雲雲(くもぐも)、雨、大洪水、強風、暴風雨、雷、稲妻、雲間、太陽、空、雲、稲光。じつに10以上の気象用語が登場し、極め付きで最後に“予報士”。テンション爆上がりの一曲です。


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■番外編:『Theme of ARASHI』

2ndアルバム『HERE WE GO!』の1曲目に収録されている曲。『COOL & SOUL』の歌詞の“太陽光に被る雲”などは、この曲から引用されています。「予報士」という言葉は、じつはこの曲にも登場しています。「小さい予報士たちも去ってすぐ俺ら嵐がやってくる」んだそうです。

とにかく私の職業“予報士”が、嵐さんの歌詞に登場できるなんて。幸せでした。嵐さん、たくさんの楽しい思い出をありがとう!

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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子

歌詞紅白歌合戦東日本大震災気象予報士熊本地震千種ゆり子国立競技場
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