新型コロナ感染をあえて告白した女性 「差別のない社会」への想いを直撃
新型コロナウイルスに感染をあえて告白したその想いとは。今も後遺症に苦しむ姿を追った。
22日の東京都内の新型コロナウイルス新規感染者数は178人。1日の感染者数が200人を下回るのは、去年11月24日以来だ。しかし、都の担当者は「若い人の感染が若干、増えている」と懸念を示す。
そんな中、新型コロナウイルス感染をあえて告白し、闘病の様子などを積極的に発信し続ける女性がいる。しらべぇ取材班は、その女性の想いに迫った。
■昨年12月に38度の高熱
札幌市在住の真琴さんは、昨年6月に前職を退職し、現在は職業訓練校に通う学生だ。
昨年の12月7日の深夜に急激に体調が悪化し、38℃の高熱に見舞われた。翌日には熱は36℃台に下がったが、全身の倦怠感とかつて経験したことのないような下半身の痛みを感じたために、保健所に連絡し病院の紹介を受けた。8日にPCR検査を受けて、翌日に陽性の連絡が。
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■後にクラスター発生を知った
真琴さんは発症の3日前に、市内の屋台村の取材に出かけていた。マスクを着用していたが、後にその場所で働く従業員の間でクラスターが発生していたことを知った。
10日には療養先のホテルが決定したため、一通りの荷物を準備し、11日の午後に保健所からの迎えの車に乗り込んだ。発症4日目からは嗅覚異常と若干の呼吸障害がでたという。匂いをほとんど感じることができなくなってしまっていた。
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■看護師に24時間相談可能
療養中はホテル部屋内で、持ち込んだパソコンで映画鑑賞や読書をして過ごしていたという。
一日3食出される弁当は、女性はお腹いっぱいになるほどの量だったそうだ。弁当支給のときに、お茶か水、たまに野菜ジュースが支給される日も。弁当業者も毎回一緒ではなく、メニューも変わる気配りが感じられたという。
弁当を取りにいく以外のときは、基本的に部屋から外出禁止。日中は医師が常駐し、看護師には24時間相談できる体制が整っていたそうだ。