かつての天敵が原発ゼロで異色タッグ 小泉純一郎&菅直人元首相が初の共同会見
かつては与党・野党として国会論戦を繰り広げた小泉純一郎・菅直人両氏が共同会見。脱厳罰に向けたメッセージを発した。
■安倍前首相に助言
小泉元首相は自身が、「原発は安全・低コスト・CO2出さないクリーンエネルギー」という推進論を信じていたことを明かし、自分なりに勉強してみてそれらが全部嘘だと分かり、原発ゼロに転換したのだと”転向”を説明。
福島原発事故の後に安倍晋三首相(当時)とゴルフをした際、「経産省にだまされるなよ、だまされているんだぞ」と語ったところ、「なんて答えるかと思ったらね、苦笑して何も答えないんだよ」というエピソードを披露した。
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■五輪は「暑さ一番ひどい時期」
会見最後で、東京五輪の開催の是非について問われた小泉元首相は、コロナ禍が頭にあるからなのか「現状では分からない」と述べたものの、日本で最も暑い時期に開催されることについて「8月は最適の気候だと言って日本は(東京五輪を)持ってきた。嘘を言ってはいかん。逆じゃないの。8月は(暑さが)いちばん悪いよ」と、述べた。
会見は菅元首相、小泉元首相が双方の発言の後に「同感です」を連発したために、司会者から「ディスカッションをしてほしい」と促される場面もあった。
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(取材・文/France10・及川健二)