小林よしのり主宰の憲法記念日『ゴー宣道場』 倉持麟太郎、山尾志桜里、稲田朋美ら登壇で盛況
文春砲で注目を集めた山尾志桜里衆院議員と倉持麟太郎弁護士がともに出席。会場は満員の盛況ぶりだった。
■山尾氏「同性婚は許容されても保障されていない」
山尾氏は同性婚を認めないことを違憲とした札幌判決について「訴えた側の弁護士は同期です。私は同性婚には賛成。ただ、あの判決は憲法が同性婚を許容しても保障はしていないというもの」と主張。
24条の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」という文言の「両性」を「両者」に変えるべきと持論を展開した。
また、皇室について「女性天皇・女系天皇・女性宮家は一本のひもでつながっている」と述べ、ただちに、議論を進めるべきだと提言。憲法裁判所の必要性についても訴えた。
関連記事:堀江貴文氏、国会の施政方針演説を「セレモニー」とバッサリ 廃止も提言
■横大道氏「休業要請は違憲の可能性」
憲法学者の横大道氏は新型インフルエンザ等特措法に基づく休業要請について「罰則付きの休業要請は、目的と手段が整合していないため、踏み込んだ審査をしない場合でも制約を正当化できず違憲である」と述べた。
倉持弁護士は「自由の二重基準という有力な説がある。精神的自由が経済的自由よりも優越すべきというものだ。コロナ禍を前にして、この説に疑義を呈さざるを得ない」と述べた。
今回のゴー宣・道場は500人定員の会場がいっぱいになるほどの大盛況。
国会前では護憲派が集会を持ち、日本会議系の団体がオンラインで菅義偉首相のビデオメッセージも交えた改憲を目指す集会を持つ中、ゴー宣道場はどちらも属さない立憲的改憲論という立場からの集会だった。
・合わせて読みたい→堀江貴文氏、国会の施政方針演説を「セレモニー」とバッサリ 廃止も提言
(取材・文/France10・及川健二)