菅首相、緊急事態宣言再延長の背景を説明 「以前より長い期間を必要と…」

菅総理が緊急事態宣言の再延長ついて説明。コロナで苦しむ業種へのサポートも約束。

2021/05/28 21:05


菅義偉

菅義偉首相が28日20時過ぎから緊急記者会見を開き、東京や大阪など9都道府県に出されている緊急事態宣言について、6月20日まで延長することを明言。

また、5県(埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重)に出されている「まん延防止等重点措置」についても、同じく20日まで延長する。



■緊急事態宣言再延長の背景

会見冒頭、全国の感染者数が依然として高い推移にあることに触れた菅総理。

「関西では感染者数の減少が続いていますが、大阪、兵庫を中心に病床はひっ迫し、非常に厳しい状況にあります」「東京では依然として、ステージ4の水準にとどまっております」と緊急事態宣言延長の背景について説明。

こうした中で警戒すべきは、強い感染力を持つとされる変異株の影響。英国株の割合は全国で8割を超え、インド株についても海外渡航歴のない人からも確認されている。

現在、実施されている対策が「感染者数の減少につながるまで、以前より長い時間を必要としております」と3週間という期間を設けた意図を語った。


関連記事:菅首相、緊急事態宣言延長を明言 ワクチンは2月中旬から

■国民に頭を下げる

度重なる延長について、「大変に心苦しいかぎりではありますが、これからの3週間は感染防止とワクチン接種という、作戦の成果を出すためのきわめて大事な期間と考えております」と頭を下げて国民にお願いをした菅総理。

感染防止の具体策については、飲食店の時間短縮やカラオケの提供の停止など、基本的なことを改めて強く要請するという。


関連記事:菅首相、20時から会見 前回からわずか7日の「異例の短期間」で何を訴えるのか

■苦しむ業種にサポートを約束

尾身茂

28日時点の東京都における、新型コロナウイルス新規感染者数は614人。15日連続で前週比減となっているが、解除の目安となる1日500人未満の感染者数は達成できていない状況となる。

菅総理は、「多くの方々がワクチンを摂取されて感染が収束に向かい、飲食や宿泊がかつてのにぎわいを取り戻すまでの間、支援策を着実に実施してまいります」と苦しんでいる業種に対してのサポートを約束した。

・合わせて読みたい→菅首相、緊急事態宣言「延長」を今夜説明へ 五輪開催についても言及か

(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

飲食店記者会見東京都菅義偉緊急事態宣言休業要請まん延防止等重点措置
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング