舛添前都知事、大規模会場でのワクチン接種拡大に懸念 「ほとんど意味がない」
政府は15日、大規模接種会場で64歳以下のワクチン接種も受け付けると発表。これに対し、舛添要一前都知事が懸念を示す。
舛添要一前東京都知事が、15日に自身のツイッターを更新。64歳以下も対象となった大規模接種センターでのワクチン接種に懸念を示した。
■64歳以下も接種が可能に
政府は15日、自衛隊が運営するコロナウイルスワクチン大規模接種センターでの接種対象を、これまでの65歳以上から拡大すると発表。18~64歳に拡げ、16日午前0時から予約受付を開始、17~27日にかけて接種するとしていた。
対象に地域の制限はないが、まだ1度もワクチン接種を受けていないことが条件となり、自治体から送られる接種券も必要になるという。
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■現状では無意味だと懸念
舛添前知事はこの決定に対し、自身のツイッターで「政府の大規模ワクチン接種会場で、18〜64歳も対象にするというが、自治体が発行する接種券がないと予約できない」とその条件面に言及。
「これなら、ほとんど意味が無い。64歳以下に接種券を今すぐに送るのは大都市では無理だ」と、そもそも接種券配布が滞っているのではと指摘する。
政府の大規模ワクチン接種会場で、18〜64歳も対象にするというが、自治体が発行する接種券がないと予約できない。これなら、ほとんど意味が無い。64歳以下に接種券を今すぐに送るのは大都市では無理だ。自衛隊と厚労省と自治体とバラバラ、政府の体をなしていない。なぜこんなちぐはぐになるのか。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) June 15, 2021
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■原因は縦割りに?
さらには、「自衛隊と厚労省と自治体とバラバラ、政府の体をなしていない。なぜこんなちぐはぐになるのか」とつづる舛添前知事。会場を管理する自衛隊、ワクチンを担当する厚労省、接種券を配布する自治体と、三者の連携が取れていないと感じているようだ。
これに対し、フォロワーからは「状況は改善されていると思います」「政府の責任者がツイッターでのパフォーマンス第一の愚か者だからでしょうね…」「接種券より一時支援金と協力金」など、さまざまな反応が寄せられている。
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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太)