岐路に立つ野党共闘 「日本共産党排除」は吉と出るか?
横浜市長選では共産党や社民党が山中竹春候補を支援するも、陣営とは距離感が…。
■国民民主やれいわは田中康夫氏を支援
山中竹春候補から推薦も支持も求められなかった国民民主党やれいわ新選組は事実上、元長野県知事の田中康夫候補を応援している。国民民主党は横浜市議一人が応援入り。
れいわ新選組は勝手連的に多くのメンバーが入り、ポスター貼りや公選チラシの証紙貼りを手伝い、今はSNSに田中康夫候補の演説を短く字幕入りでまとめたものを続々とアップし、拡散している。
11日に田中康夫候補が大和市と横浜市にまたがるエスニックタウン・いちょう団地に入った時に、れいわ新選組スタッフは車で現地に駆けつけた。
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■共産党は踏まれ続けるタンポポ?
田中康夫候補は8月14日の「ガラス張りWEB車座集会」で野党共闘について、「枝野カラオケ党は、日本共産党をたんぽぽの花のように踏みつけ続けてんだよ。そんなに踏み続けられても野党共闘したいのか? 野党共闘はけっこうなことだ。だけど横浜市長選は、野党共闘の話じゃないんだよ」と、横浜市長選を衆院選の前哨戦とする向きに釘を刺した。
はてさて。日本共産党は「踏み続けられたタンポポ」のままでいるのか。それとも、野党共闘の主導権を握るのか。同党の動向に目が離せない。
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(取材・文/France10・及川健二)