『世界遺産』25周年スペシャル第2弾は 8Kカメラで撮影した高野山金剛峯寺
『世界遺産』では約1年かけて「高野山の四季」を撮影。国宝・多宝塔内部を史上初の8Kカメラで撮影するなど、見どころ満載だ。
■五智如来像の撮影を敢行
その内部は通常は公開されておらず、重要文化財の秘仏・五智如来像(ごちにょらいぞう)が安置されている。五智如来とは密教における5つの“智慧”を表したもので、「金剛界大日如来」を中心に「阿閦如来(あしゅくにょらい)」、「宝生如来(ほうしょうにょらい)」、「阿弥陀如来(あみだにょらい)」、「不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)」を四方位に配した金剛界五仏である。
「多宝塔」の内陣は撮影の許可が滅多に下りないが、今回は特別に8Kカメラによる撮影を敢行。鎌倉時代から高野山の地で守り続けられてきた木造五智如来像の姿をくまなく堪能できる。
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■西塔の立体曼荼羅も8Kで
続いて、こちらも通常は非公開である西塔の「立体曼荼羅」。金剛峯寺の中核である壇上伽藍(だんじょうがらん)にあり、根本大塔と対をなす西塔は、弘法大師入定後の仁和2年(886年)に完成。度重なる消失により、現在の西塔は1834年に再建された5代目となる。
塔の内部は1834年当時のもので、こちらも滅多に撮影することができないが、特別に塔内に安置された“金剛界”の大日如来を“胎蔵界”の四仏が囲んでいる「立体曼荼羅」の姿を8Kカメラが捉えた。