『24時間テレビ』深夜の「お色気企画」はなぜ消えた? ”意外な理由”があった…
ひと昔前は深夜の名物だった「熱湯風呂」企画。この企画には紆余曲折あって…。
■「お色気企画」が消えた背景
なぜ「お色気企画」は消えたのだろうか。あるテレビ局関係者は、時代の変化が大きいと指摘する。
「2000年代後半からBPO(放送倫理・番組向上機構)がテレビにおける性的・暴力的な企画に対して厳しくなったことが要因の一つではないでしょうか。ひと昔前に比べると、『24時間テレビ』にかぎらず、どのテレビ局も女性がテレビで過度に肌を露出させるのを控えるようになっています。また、SNSが発達したことで、視聴者が意見を伝えやすくなったことも大きいです。生着替え企画を良く思わない人もいるので、万が一”放送事故”が起きてしまったら炎上するリスクもありますよ」(テレビ局関係者)。10年から16年にかけては、「自粛」していたのだろうか…。
関連記事:レギュラー番組が1本に… 春の番組改編の影響で「仕事が激減したタレント」
■「復活」に対して賛否両論
実際「時代の変化」は顕著に感じられる。17年に「お色気企画」が復活した際、ネット上では賛否両論だったからだ。
「番組の主旨とは全く関係ない企画」「こういうことは他の番組でやってもらいたい」「チャリティーを謳う番組でやることじゃない」など、否定的な意見が見受けられる。もちろん、「24時間テレビ夜中の生着替え楽しかった」「昔の自由なテレビ局みたいな演出で良いと思うよ」「熱湯コマーシャル復活うれしい」という好意的な意見も多数上がっている。
前出のテレビ局関係者は、しばらくこういった企画は扱いにくいのではないかと推察する。「ここ数年、世の中がコロナやウクライナ情勢等で明るい雰囲気とは言い難いです。『24時間テレビ』に限らず、テレビ局はひと昔前には当たり前だったことも簡単にはできない傾向にあります」(前出・テレビ局関係者)。
今年の『24時間テレビ』のテーマは『会いたい!』。難しい時代になったが、テレビを見ている人を笑顔にさせてくれる番組になっているはずだ。
・合わせて読みたい→上島竜兵さんの死去で 「大丈夫かな…」「胸が苦しい」大野智を心配する声…
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)