映画『ワンピースFILM RED』が二度と作れない完成度 その“幻想性”を考察
ワンピース映画『FILM RED』のヒット要因を考察。幻想性、歌と映画のこの上ない融合、赤髪海賊団と「家族」に注目する。
■赤髪海賊団の活躍
最後に、同作品の外せないポイントは、映画でここまでやってしまうのかと思うような赤髪海賊団の活躍だろう。
同作品は「家族」もキーワードとなっており、赤髪海賊団が示す父性が同作品の完成度を高めた最大のポイントとなっている。
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■奇跡的な巡り合せの作品
原作では最終章に突入し、いよいよ終結が目前となってきた同作品が虚構性を舞台にできたことも、今のタイミングならでは。
「鬼滅」後のタイミング、正体不明の歌手Adoの台頭のタイミングと、すべてが奇跡的に重なり、まさに尾田氏もいうように「もう二度と作れない」作品になり、記録的なヒットに繋がったといえるだろう。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)