インド在住日本人が教える 「ガンジス川の水を絶対飲んではいけない理由」
話題のガンジス川とは…実際に沐浴した体験談とインド人との深い繋がりを、インド在住20年の日本人が解説。
インドといえば「世界遺産のタージマハル」と共に、「ガンジス川の沐浴」も有名だ。インドに来たらこの2カ所の観光は必須と言ってもいいでしょう。
「飲んではいけない水」として話題のガンジス川とは実際にどうなの? と、気になる人も多いはず。
それなのに、ヒンドゥー教徒はもちろんのこと、旅行者が沐浴をしたくなるガンジス川の魅力とは一体何なのでしょうか?
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■ガンジス川と聖地とは
インド人にとってガンジス川とは単なる川では無く、「ガンガー」という女神様。その女神様が流れる町でも、特別に聖地と呼ばれる場所です。
日本でも聖地として知られているバラナシ(ベナレス、ヴァラーナシーとも呼ばれる)やハリドワールは、ヒンドゥー神話が残る「祝福を受けた場所」として崇められ、ヒンドゥ教徒で賑わっています。
多くのインド人は、ここに休暇を楽しむために訪問するのではなく、目的が必ずあのです。たとえば亡くなった家族が神様の元へ行ける様に遺灰を流しに来た人、結婚式が控えている人、願掛けの人、悪い呪いをお祓いしに来た人などなど…。
つまり、聖地とは、新しい事柄の始まりや、悩める人々が非常に多く訪れる場所なんですね。
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■ビハール州のパトナで初めての沐浴
私はヒンドゥー教徒のインド人夫と結婚して、インドのデリー在住20年になりました。
その間に、バラナシで沐浴が1回、パトナというバラナシよりも下流のガンジス川で沐浴が1回、リシケシュで水浴びをしたのが1回で、合計3回ガンジス川に入ったことがあります。
初めては主人の出身地であるパトナで体験。この時期は沐浴に良い日という事で、集まっていた親戚一同と共にガンジス川へ。私は興味津々!「私も入りたい」とお願いしました。
所々に浮いているゴミの様な物と、泡と、隣で風呂の様にゴシゴシしているおじさんが気になりましたが、義姉に手を握られて入りました。