『うる星やつら』17話で「デザイン転用」発覚し公式が謝罪 問題のシーンを見比べてみた
現在放送中のアニメ『うる星やつら』でデザイン転用騒動が勃発。公式は事実を認めただちに謝罪した。
現在放送中のアニメ『うる星やつら』(フジテレビ系)公式Twitterアカウントは27日、2月9日放送回において背景の一部に「既存デザイン転用」があったとして謝罪。ネットで物議を醸している。
■「心よりお詫び申し上げます」
「第17話 背景素材についてお詫び」という言葉を添え、トラブルが起きたシーンについての謝罪を行った『うる星やつら』公式アカウント。
「第17話において、背景の一部に無断で既存のデザインを転用していたことが分かりました。該当箇所についてはデザインを修正の上、本件の配信、放送、パッケージ等、利用させて頂く際に、順次差し替えさせて頂きます。今後はこのような事態が起こらないよう、細心の注意を払い制作してまいります。ご迷惑をおかけしたデザイン所有者様及び関係各位、視聴者の皆様に心よりお詫び申し上げます」と現状報告、ならびに今後の対策について言及した。
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■「背景素材」とは?
本作は、漫画家・高橋留美子氏が1978年から約10年間週刊少年サンデーで連載したドタバタラブコメディの同タイトルが原作。1981年にアニメ化され一大ブームを起こしており、今回は約36年ぶりとなる再アニメ化。幅広い層に人気を博している。
件の第17話前半エピソード「あこがれを胸に!!」は、男として育てられたボーイッシュな美少女・藤波竜之介がセーラー服を着るためブラジャーを買うというエピソード。ネットで物議を醸したのはその冒頭にある竜之介の自室シーンで、ふすまに貼られているチラシがとある同人イラストサークルの作成した“お品書き”(同人誌即売会におけるメニュー表)デザインに酷似しているというのだ。
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■実在するスーパーのチラシまで…
ネットで配信されているアニメ映像を見つつ、その同人サークルが2018年に投稿したデザインを見比べてみた。
すると、ほぼぴったり内容が一致。サークル名やデザインの一部こそ削除、改変されているものの、色使いなどはそのまま使用されているように見える。また、同じくアニメ内に登場する別のチラシは、スーパーマーケット「ヤオコー」が公開しているチラシデザインとほぼ同一だった。
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■謝罪劇を評価する声も
ネットでは今回の騒動を受け、両者を見比べる画像投稿のほか、「残念すぎる」「ダメでしょそんな事したら」「何で無くならんのだろうなこういう事」と落胆の声が次々上がっている。
一方で、「謝罪や修正してくれるのは対応がよくていいね」「すぐに調査、対応、謝罪したのえらい」とアニメ制作サイドの対応に一定の評価をする声も。これで幕引きとなるのか、今後さらにアニメファンの注目を集めそうだ。