菅原文太さんも愛した宮崎の名店『戸隠』 ふわふわ釜揚げうどんが絶品

飲んだ後のシメといえばラーメン…だが宮崎市では「釜揚げうどん」が人気。著名人が愛し続けた名店『戸隠』とは。

2023/03/01 06:30


釜揚げうどん・戸隠

普通、「飲んだ後のシメ」と言えば、ラーメンが一般的。しかし、宮崎市では「餃子」「宮崎辛麺」に加えて、「釜揚げうどん」を挙げる人が多い。1967年創業の『戸隠』は、市内の繁華街・ニシタチで古くから人気を集める一店だ。


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■古くから四国と密接

日向灘に面して四国ともほど近い宮崎県は、四国との関係が深く移住者も多い。たとえば、宮崎県で3番目に多く、現県知事の苗字でもある「河野」は、室町時代に瀬戸内海で活躍した河野水軍の一族が、伊予から渡ってきた子孫ともされている。

宮崎県のうどん食文化はこうした四国の影響を受けている可能性もあるが、讃岐うどんのつるつるしこしこ・いりこ出汁とも違い、またうどん発祥の地と言われる博多うどんの茹でおき麺・あご出汁とも異なり、独自に発展したようだ。


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■柔らか細麺が独特

釜揚げうどん・戸隠

宮崎県で好まれるのは、博多うどんと同じふわふわになるまで茹でた柔らかい麺。県内の人気店では30分以上茹でる店もあるというが、戸隠では細麺を採用し、柔らか食感ながら酔客を待たせないよう工夫している。

メニューは釜揚げうどんの並が700円、大が800円。卵入りだと各50円増し、山かけだと各200円増しとなる。一応、そばもメニューに載っているが、店内を見ているとほとんどの客はうどんを注文するようだ。


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■甘めのつけ汁で

釜揚げうどん・戸隠

熱々のつけ汁は、かつお・昆布出汁ベースで九州らしい甘口。揚げ玉と万能ねぎが浮き、柚子の香りと酸味がアクセントとなっている。つけ麺の熱盛よりも茹で汁に浸っているのでアツアツが続くのが嬉しいところ。

ふわふわに柔らかい麺は飲んだ後でもお腹に溜まりづらい。男性なら、2〜3軒飲み歩いた後でも、並ならぺろっと平らげてしまうだろう。


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■菅原文太さんらのサインも

釜揚げうどん・戸隠

歴史ある名店だけあって、店内には著名人のサイン色紙がずらり。春や秋にキャンプを行うプロ野球選手のものが多いが、中には故・菅原文太さんや武田鉄矢、石塚英彦などのサインも。

宮崎市民がこよなく愛するシメの釜揚げうどん。ぜひ一度試してみてもらいたい。

釜揚げうどん・戸隠

【戸隠】

住所:宮崎県宮崎市中央通7-10

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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

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