女性の貧困につながるとの指摘もあるホストクラブ 中年女性の7割が規制強化求める
新宿歌舞伎町などに軒を連ねるホストクラブ。多額のツケがかさんで性風俗店などで働かざるを得なくなる女性もいるという。
女性キャストが隣に座ってウイスキーの水割りをつくったりして接客するキャバクラや高級クラブのように、男性が女性をもてなすホストクラブ。
全国各地の繁華街にあるが、東京・新宿の歌舞伎町はとくにそのメッカとして多くの店が軒を連ねている。
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■借金や夜職への斡旋も
初回をのぞくと高額な料金がかかる場合が多いホストクラブ。経済的に余裕がある女性にとっては華やかで癒やしの場という側面があるかもしれないが、一般的な収入の若い女性がハマってしまうケースもしばしば聞かれる。
中には、担当ホストの売上に貢献するため、シャンパンやブランデーなどのボトルを入れたり、売り掛けがかさんで借金がふくらんだり、性風俗など夜の仕事をせざるを得なくなる女性も。
ホスト自身が業者とつながって、女性を風俗店に斡旋する場合もある。風営法のもとにあるホストクラブではあるが、女性の貧困化を避けるため、さらなる規制をする必要はないのだろうか。
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■過半数が「規制強化を」
Sirabee編集部が、3月3〜6日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、全体の54.1%が「ホストクラブに規制強化をすべき」と回答した。
風営法は、通い詰めた女性が借金したり性風俗で働くようになってしまうことまではカバーしておらず、懸念の声が多くなるのも理解できる。
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■中年女性では7割が
今回の調査結果を男女年代別で見てみると、興味深い傾向が。さらなる規制を求める割合が最も高かったのは、40代女性で67.8%。50代女性が63.2%で続く。
ホストクラブの理想の顧客にもなりそうに思える、経済力もありそうな中年女性たちは、じつはあまり良い印象を抱いていないようだ。
また、60代を除く全ての世代で女性が男性を上回っており、ホストクラブとはあまり関係がない男性よりもターゲットである女性たちのほうが規制を求めていることがわかる。
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■若い男性のみ否定的
男女年代別データで面白いのは、多くのホストと世代が近い10〜20代男性では、規制強化を求める人がわずか26.5%にとどまっていること。
同世代の若い女性でも53.1%がさらなる規制を求めているのと比べても、やや異常にも映る。若い男性の稼ぎ方のひとつとして、興味やホストへの同情があるのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)