YOASOBIとAdoの出場で『紅白』の成功となる理由 2018年の再来
YOASOBIとAdoの『NHK紅白歌合戦』出場は、2018年紅白のMISIAと米津玄師を彷彿とさせる。
■待望の歌姫・Ado
Adoもまた先述のYOASOBIと同様に、「紅白」の大舞台で初めてTVパフォーマンスを披露することが期待される。
Adoはまさしく21世紀の歌姫であり、TVでの生歌唱が今最も期待されているアーティスト。YOASOBIの例を踏まえても、「紅白」のような舞台でいつAdoは姿をお披露目するのかと期待されていただろう。
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■ボカロ音楽夢の歌い手・Ado
待望の初TVパフォーマンスの状況は、2018年の「紅白」の米津玄師を思い起こさせる。米津の初パフォーマンスもYOASOBIも、国民の想像を上回ったからこそ反響を呼んだ。
YOASOBIもAdoも、初音ミクを象徴とする日本的なボーカロイド音楽の1つの究極のような存在。Adoはまさにボカロ音楽の夢を叶える最強人間ボカロ的存在であり、いかにAdoが多様な曲を歌いこなせるかという究極の歌手となりつつあるだろう。
Ado自身が「過去イチ難しい」とする『唱』を披露するのか、様々に期待は膨らむ。
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■2018年「紅白」同等の安定感
18年の「紅白」は、米津の後にMISIAが初めてNHKホールで歌唱し、さらに盛り上げた。YOASOBIとAdoを擁した今年の紅白は、MISIAと米津を擁した18年の紅白と同等だろう。この時点で今年の紅白は、十分以上の盛り上がりが約束されたのではないだろうか。
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■「紅白」というJ−POPの祝祭
18年の「紅白」といえば、さらなる最後を締めくくったのがサザンオールスターズだった。あれから5年、45周年を迎えたサザンは「紅白」に出場し、再びさらなる締めくくりを見せてくれるのか。
重なるタイミングで35周年を迎えるB’zの紅白出場は今度こそあるのか、さらなる期待も懸けられる。
いずれにせよ、現時点で今年の「紅白」は成功が期待できるのだ。やたらと「紅白」を否定したがる人たちもなぜ「紅白」をそれほど否定したいのか、問うてみるのによい機会となるだろう。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)