8割以上が困った経験あり 「当たり前のように使われて意味が分からずモヤモヤ」
新聞やテレビのニュースの中にも潜んでいる意味不明の言葉たち。気にはなるがいまさら聞くのも…。
「アサイン」「レガシー」「ローンチ」など、耳にはするがはっきりと意味がわからない言葉にモヤモヤした経験があるという人は意外と多いようだ。
■略語やカタカナ語の意味がわからない
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で83.9%の人が「略語やカタカナ語が多すぎて意味が分からなかったことがある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は77.3%、女性は90.5%という結果になっている。
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■知らない言葉が多すぎて調べるにも限界が
編集部が話しを聞いた40代の女性は、「母(70代)がテレビでニュースを見ていて、意味がわからない言葉が多いと嘆いていました。新聞だとその場で調べることもできますが、テレビではそのまま流れてしまうのでモヤモヤするようです」と述べた。
スマホの使い方を調べていても、基本的な用語が難しくてつまずいてしまう母親のために、噛み砕いて教えてあげているそうで、知らない言葉が多すぎて1人で調べるにも限界がありそうだと心配していた。
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■仕事でカタカナ語を羅列する人にうんざり
仕事中にカタカナ語を羅列する人に若干うんざりしているという50代の男性は、「業務連絡や会議での発言中にかなりの頻度でカタカナ語を混ぜて話す人がいて、時には理解できない言葉もあり面倒だなと感じます」と述べた。
自分がその言葉を知らないのがいけないのかとも思うが、“ナレッジ“や“バッファ”などと言われても、始めはピンとこず、話の流れから汲み取っていかなければならなかったと振り返った。
ちなみに、“ナレッジ”とは知識や有益な情報といった内容を意味し、“バッファ“は予算や人員、在庫の余裕や予備、または時間的なゆとりなどを意味するようだ。
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■HPに意味の一覧を掲載している市町村も
誰しも、初めて聞く言葉や馴染みのない言葉には戸惑うもの。それが、あたかも当たり前のように流れていくと、聞き返すこともできずに悶々とすることもあるだろう。言葉は時代とともに変化していくが、ついて行けない人が多いのでは困ってしまう。
そこで、市民の暮らしのための情報を掲示している市町村のホームページでは、一般的に使用が多いと思われるカタカナ語とその意味をまとめた一覧を掲載するなど、正確な情報を伝えるべく工夫をしているところもあるようだ。
さらなるAI化や国際化が進んでいけば、それに応じて言葉も変化していくだろう。伝えたい人、知りたい人、双方がアンテナを張り、新たな言葉に対する相互理解を深めていく必要があるのかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)