『海猿』作者・佐藤秀峰氏が芦原妃名子さんの死去報道に言及 テレビ局と揉めた過去を回顧

『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの急死を受け、人気漫画の映像化をめぐってさまざまな波紋が広がる中、『海猿』の作者・佐藤秀峰氏が当時のトラブルについて振り返っている。

2024/02/02 17:30


セクシー田中さん

『海猿』シリーズの作者として知られる漫画家・佐藤秀峰氏が2日、自身のnoteを更新。同作の映像化をめぐるトラブルについて経緯を明かし、反響を呼んでいる。


 


 

■『海猿』をめぐるトラブル

日本テレビ系で放送されたドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの急死を受け、改めてマンガの実写映像化が議論を呼ぶ中、インターネット上では、佐藤氏の『海猿』をめぐるトラブルに言及する声も多くみられた。

『海猿』は、困難な海難救助に挑む海上保安官の活躍を描いた作品で、1999年から2001年まで連載された。NHKで単発ドラマ化された後、2004年にフジテレビが実写映画化。2005年から2012年にかけて連続ドラマと映画3作品が制作されてヒットした。

しかし、佐藤氏は2012年、フジテレビによる事前連絡のない取材や、関連書籍が契約書のないまま出版されたことなどを理由に、フジテレビとの新規取引の停止と、続編制作の許可をしないことを発表。その後2015年に和解していた。


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■原作とはまったく別物に…

佐藤氏は「ここ数日、当時の出来事がフラッシュバックしています」とし、自身のトラブルについて改めて説明。『海猿』の映像化については、「ある日決まっていました」と、出版社側から急に映像化が決まったと知らされたことを明かす。

出版社からは、すでに企画が進んでいるとして契約するよう求められ、「嫌だったけど、『映像化は名誉なこと』という固定観念がありました。映像化のプロセスが嫌なだけで、出版社もいろいろ動いてくれたんだろうなと」と契約した。

しかし、後に映画を確認したところ、原作とはまったく別物になっていたことを知ってショックを受けたという。


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■「テレビやネットから消えました」

佐藤氏によると、映像化で原作単行本を売りたい出版社と、安く映像化の権利を手に入れたいテレビ局側との利害が一致しており、交渉で揉めて企画が頓挫することを避けるため、「出版社は、テレビ局には『原作者は原作に忠実にやってほしいとは言っていますけど、漫画とテレビじゃ違いますから自由にやってください』と言います。そして、漫画家には『原作に忠実にやってほしいとは伝えているんだけど、漫画通りにやっちゃうと予算が足りないみたい』などと言いくるめます」と振り返る。

さらにさまざまなトラブルが重なり、「たくさんの嫌なことがありました。弁護士が入り、人間の醜い面を散々見せつけられた頃でした。『もう無理だな』という言葉が頭に浮かびました。そして、契約更新の時期がやってきて、僕はNOの答えを提出しました。こうして映画『海猿』はテレビやネットから消えました」と明かした。

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■芦原さんは「普通の人だったんじゃないか」
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