新海誠監督、生放送で京アニ放火に言及 「できることがあるとしたら…」
京都アニメーション放火事件について、新海誠監督が生放送でコメント。静かに語られた監督の言葉に、多くの反響が寄せられている
18日午前に発生した、京都アニメーション制作スタジオでの放火事件。19日午前11時の時点で、33人もの尊い命が失われたことが報道されている。
この事件について、映画『君の名は。』などで知られる新海誠監督が、生放送でコメントした。
■新海監督「あまりにも大きな理不尽」
映画『天気の子』の公開に合わせ、19日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演した新海監督。極楽とんぼ・加藤浩次から京都アニメーションの放火事件について振られると、「あまりに巨大な理不尽だな、と思います」とコメント。
「何かを代表して喋れる立場にはありませんが」と前置きしたうえで、「ただ、お客さんにやっぱり喜んでほしくて、楽しんでほしくて、1枚でも良い絵を、少しでも美しい絵を描きたいと、技を磨いてきた方々だと思うんです。皆、僕たちも含めて全員そうですし」と、アニメーターとしての思いを明かした。
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■「怯まず作り続ける」
そして、改めて「あの…あまりに理不尽だなと」と怒りを滲ませ…
「できることがあるとしたら、表現することにそういうリスクがあるのだとしたら、それでも怯まずにエンターテイメントを作って、差し出して、見ていただいて、笑顔になっていただいて。
あるいは、お叱りを受けるようなことがあったとしたら、それにまた作品で返して。それを繰り返していくしかないなと。怯まずに作り続けるしかないなと、思いました」
と力強く語った。
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■新海監督の言葉に多くの反響
静かに語られた新海監督の言葉に、視聴者からも多くの反響が寄せられている。
新海誠監督、静かな口調だからこそ怒りや悲しみが伝わってくるな。#スッキリ#新海誠 #天気の子
— ペペロンチーニ夢沢(夢沢那智) (@Nachi_Yumesawa) July 19, 2019
#スッキリ
新海誠監督、京アニ放火事件について、「あまりにも理不尽」とした上で、「それでも怯まずに(作品を)作って行くしかない」とコメント。新海誠監督の言葉には「理不尽な暴力には屈しない」という意思を感じた。— ankoromochi2017 (@ankoromochi2017) July 19, 2019
テレビでアニメ映画の新海監督が京都のアニメスタジオの火災で亡くなった方がどんな気持ちで1枚1枚のアニメーションを製作していたのかを語っていて、より怒りや悲しみを感じた。。#スッキリ #新海誠
— master8key (@master8key) July 19, 2019
新海監督は決して感情的な表現は使わず、落ち着いたトーンで話していたのだが、その言葉の1つ1つから改めて怒りや悲しみを感じた人は少なくなかったようだ。
あまりにも理不尽で凄惨な放火事件。亡くなった方々の冥福を祈ると共に、1人でも多くの被害者の方が無事に回復されることを願うばかりだ。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)