れいわ新選組・山本太郎代表が半年ぶり会見で衆院選出馬を正式発表 都議選参戦も
前回の都知事選では惨敗した山本太郎氏。その後、党運営のトラブルもあったが見事に復活を果たした背景は…。
通常国会が始まった18日、れいわ新選組の山本太郎代表がほぼ半年ぶりとなる記者会見を開いた。
■都知事選では惨敗
山本氏といえば昨年7月の都知事選に出馬したものの、現職の小池百合子都知事に遠く及ばず、立憲民主党・日本共産党・社民党が推した宇都宮健児弁護士の後塵を拝するという大惨敗。
その後、れいわ新選組の創立メンバーで経済YouTuberの大西つねき氏が自身の動画で「命の選別」を正当化する発言をしてネットで大炎上。党役員会を開いて大西氏を除名するに至った。
追い打ちをかけるように参院選2019に東京地方区かられいわ新選組公認で出馬した創価学会沖縄壮年部の野原善正氏が山本氏と党事務総長の組織運営を独裁的だとして反発し、離党。山本氏の政治生命は絶たれたかに見えた。
関連記事:国民民主、比例東京1位に山尾志桜里氏 知名度活かし党の顔として全国行脚へ
■大阪住民投票で復活
ところがだ。山本氏は昨年の「大阪市廃止・特別区設置住民投票」の反対運動に参戦。告示日の10月12日から最終日まで大阪市に張り付いて、連日、複数箇所でゲリラ街宣をして、立体パネルをつかって聴衆に分かりやすく反対論を演説し続けた。
それが大阪維新の会の支持基盤とする20代・30代に浸透。住民投票で大阪市廃止が否決されたときに、維新幹部が筆者に「完全に山本太郎にやられた。思わぬ伏線だった。最終日の演説だけでも5,000票はもっていかれた」とボヤいたほどの威力だった。