柄本佑は「歌舞伎俳優のように血統書つき」 『痛くない死に方』高橋伴明監督が語る
柄本佑主演『痛くない死に方』の高橋伴明監督とドキュメンタリー『けったいな町医者』の毛利安孝監督が語り合う。
俳優の柄本佑が主演の映画『痛くない死に方』(2月20日公開)の監督・脚本を手がけた高橋伴明氏と、同映画の助監督で、13日から公開中のドキュメンタリー映画『けったいな町医者』の監督・撮影・編集を担当した毛利安孝氏が、WEB番組『活弁シネマ倶楽部』にゲスト出演。主演の柄本らキャストや、映画の構成について語った。
画像をもっと見る
■患者と向き合い成長
『痛くない死に方』は、在宅医療のスペシャリストである医師・長尾和宏氏の著書が原作。在宅医療に従事する医師・河田(柄本)が、在宅医としてあるべき姿を模索し、患者と向き合うことを実践して成長していく姿を描く。
先輩医師・長野を奥田瑛二、河田が担当する末期がん患者・本多を宇崎竜童が演じる。
一方、『けったいな町医者』は、兵庫県尼崎市で在宅医として活躍する長尾氏に密着したドキュメンタリーで、ナレーションを柄本が担当している。
関連記事:吉沢亮、柄本佑から偏食を指摘される姿が話題「コンビニから塩むすび消える」
■悪い例といい例
高橋監督は、『痛くない死に方』について、「最初に読んだのが(長尾氏の著書)『痛い在宅医』。在宅医療に関するクレームに対して長尾さんが答えている著書で、それをドラマのようにしたのがこの映画の前半分。後半は作り物」と語る。
長尾氏からは、脚本についての注文などはとくになかったものの、「死ぬところにはこだわりがあり、『こういう呼吸だ』と教えてもらいながら撮影をしていた。映画的ではない死ぬシーンを作ろうと長回しをした」と振り返った。
また、柄本が演じる主人公が前半と後半で変わっていくとの指摘に、「王道の成長物語。それを真ん中にすえて、(在宅医療の)悪い例といい例を演じてもらった」と説明。主人公が悪役にも見えるとの声には、「実際にはああいう感じの在宅医は結構いるんです。その代表選手みたいな気分で、ああいうキャラにしました」と話した。