ハロウィンを提灯で祝う老舗旅館 「少しでも温かい気持ちになってもらえたら」
毎年の恒例行事となっており、今年の箱根駅伝の際にも、21人のランナーが走るシルエットをデザイン。
戦国三英傑のひとりである豊臣秀吉は、小田原城征伐のために、約2ヶ月という短期間で城を築きあげた。その築城の間に箱根底倉の地に石風呂をつくり、将兵たちの疲れや傷を癒やしたといわれている。
その地にある老舗旅館のハロウィン提灯が、SNSで話題を呼んでいる。
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■江戸時代に創業
江戸時代に蔦屋平左衛門が創業した「箱根つたや旅館」(神奈川県箱根町)では、箱根七湯に数えられた名湯「底倉温泉」を楽しめる。
岩の割れ目から高温の弱食温泉と単純温泉が湧き出す底倉の湯は、戦国武将が「隠れ湯」として利用し、宿主が灸や食事療法を施す湯治のさきがけとなった。
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■温かい気持ちに
紅葉が始まりつつある10月下旬の箱根は賑わいを見せ始め、つたや旅館前の国道1号線も人通りや車の交通量が多くなる。「ハロウィン提灯が多くの人の目に触れ、少しでも温かい気持ちになってもらえたら」という思いから、さまざまな表情に提灯にしつらえている。
鎌塚支配人は、しらべぇ編集部の取材に対して「当然、当館自慢の温泉にも浸かっていただきたいという思いもあり、提灯の灯りの効果も相まって、立ち寄りたくなる、旅館の中をのぞいてみたくなるという館内に誘う副次的効果も期待している」と話す。