アレがないと落ち着かない… 約3割の人が遅刻覚悟で取りに戻った必需品とは
近年問題となっている「スマホ依存症」。不眠症やうつ病との関連も報告されているという。
普及が進み、生活になくてはならないツールの1つとなったスマホ。当たり前のように持ち歩いているが、忘れて外出したら途端に不安になったという人もいるのでは?
■スマホを忘れたら取りに戻る?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で29.4%の人が「スマートフォンを忘れ遅刻覚悟で取りに戻ったことがある」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は30.9%、女性は27.8%という結果になっている。
関連記事:若い世代の間では常識か… 約4割が「スマホ」を持ち込んでいる場所に驚き
■連絡手段がないと困る
編集部が話しを聞いた20代の女性は、「学校が終わってから友達を会う約束をしていたのに、スマホを忘れて出てしまって…。待ち合わせ場所も決めていなかったし、ほかに連絡方法がなかったので仕方なく取りに帰りました」と述べた。
大慌てで帰宅し、電車が一本遅れてしまったが、なんとか授業には間に合ったそう。あとになって、共通の友人に連絡をとってもらえばよかったと思い至ったが、万が一その友人とも会えなかったことを考えると、やはり取りに戻って正解だったと語ってくれた。
関連記事:ルールを守って利用して… スマホ依存で起きた家族のトラブル
■常に持ち歩いていないと不安
暇になると落ち着かず、スマホをいじってしまうという30代の女性は、「待ち時間が長い眼科でいつもスマホで時間をつぶしているので、忘れて出たことに気づいたときは、予約の時間に遅れるのを覚悟で取りに戻りました」と述べた。
待合室には雑誌が用意してあるそうだが、いつもスマホゲームやSNSなどで時間をつぶしているので、ないと落ち着かないのだという。また、何か合ったときにすぐに連絡がとれないと不安で、よっぽどのことがなければ常に持ち歩いていたいのだそう。
関連記事:ふかわりょう、最新刊『スマホを置いて旅したら』 “スマホなし旅”に出発
■「スマホ依存症」で不眠症やうつ病に
近年、スマホが生活にもたらすさまざまな影響が問題視されており、それらを「スマホ依存症」と呼んでいるそうだ。「アルコール依存症」のような医学的な病名ではないが、記憶力や集中力の低下、睡眠の質の低下、実生活での友人とのコミュニケーションの減少など、さまざまな影響があるようだ。
また、健康面でも、スマホを持ち続けることによる腱鞘炎や、画面を凝視することによる眼精疲労やドライアイ、頭痛や肩こりなどに加え、不眠症やうつ病などとの関連が報告されているという。
スマホは1台で何役もこなせる便利なツールだが、依存しすぎて悪影響が出てしまっては本末転倒だ。生活を豊かにしてくれる大切なツールとして、適度な付き合いをしていきたいものだ。
・合わせて読みたい→ふかわりょう、最新刊『スマホを置いて旅したら』 “スマホなし旅”に出発
(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)