“悪質コンカフェ”のさばる秋葉原 区長は「違法客引き」に過料設ける方針を明言

違法客引き行為が跋扈する秋葉原を改善すべく、樋口高顕千代田区長が「来年は条例改正に着手」と説明。過料規定を盛り込む方針だ。

2021/12/16 07:30


 


 

■コンカフェ経営陣の姿も

秋葉原

年内最後の会合となる今回の報告会では、万世橋警察署、秋葉原商店街振興組合、秋葉原電気街振興会、秋葉原タウンマネジメント、地域連携協議会「アキバ21」、神田旅籠町会、神田末広町会、神田金澤町会、万世橋防犯協会、青少年対策地区委員会(万世橋地区)、神田消防署、つくばエクスプレス秋葉原駅、秋葉原観光推進協会などの団体・組織・企業の代表者が出席。

秋葉原

さらにメイドカフェグループ「めいどりーみん」を運営する株式会社ネオディライトインターナショナル徳田泰彦副社長が会長を務める「メイド系店舗連絡協議会」、同じくメイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」を運営するインフィニア株式会社の深沢孝樹社長らの姿もあった。

冒頭登壇した樋口高顕千代田区長は、この半年の活動を振り返りつつ「プロジェクトを進める上で3つの方向性があると考えるに至った」と、今後の課題について言及した。


関連記事:秋葉原に謎多き洋菓子店「みのや菓子工房」が5日オープン その内部に潜入した

 

 

■客引き防止条例に過料

樋口高顕千代田区長

「1つ目は街を上げて『秋葉原で客引きは許さない』という明確で強いメッセージを発信し続けること。2つ目が警察や区による悪徳店舗、悪質な客引き行為に対する摘発、指導、取締り。3つ目が関係事業者の意識改革。これが一番難しくも最も効果があると考えている」と強調。

これまでの定期的パトロールで指導したコンカフェも多いが、指導直後こそ客引きメイドたちは退散するものの、数日もすると元通りに。まさに“イタチごっこ”の状態が続いている。

秋葉原

樋口区長もその状況について「(取締りは)大きな効果がある一方、時間の経過とともに再び増加してしまう」と不快感を示す一方、「区は警察とより連携を図りながら取締りを継続していき、来年は条例改正に着手する」と客引き防止条例に過料(金銭罰)規定を設ける改正をすべく、現在協議を重ねているとも明かした。

・合わせて読みたい→元メイドの「レジ金窃盗」「金庫破り」事件 釈放後の無神経ツイートに物議

(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

『秋葉原 裏の歩き方』【amazon】

秋葉原メイド喫茶摘発客引きコンセプトカフェコンカフェ樋口高顕
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング