くら寿司「寿司へのイタズラ許さない!」 1ヶ月で開発した”新兵器”がすごい
回転寿司の文化を守るべく、くら寿司が「AIの目」を導入。回転寿司は回ってなんぼ! な攻めの姿勢を崩さない。
スシローペロペロ事件に、アルコール噴射…なくならない「回転寿司テロ」を撲滅すべく、くら寿司が「新システム」を開発。
物理+AIで、回転寿司文化を守ることはできるか…!?
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■「回転レーンに寿司を」
回転寿司といえば、やっぱりレーンに回るお寿司を見ながら「どれ食べようかな?」「反対回ってるやつ食べたい…誰もとらないで…」とワクワクするのが醍醐味。しかし昨今のイタズラ・迷惑行為を受けて、レーンに寿司を回さない方向に転換している店舗も多い。
それでも、くら寿司は「回転レーンに寿司を流してこそ」ときっぱり。回転寿司文化を守るべく、新しい“武器”を開発・導入した。
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■カメラで監視
それがこの「AIカメラ」。実はこれ、非接触サービス「スマートくら寿司」(店員を呼ぶことなく会計を済ませるシステム)のために開発され、2021年に全店舗で導入したもの。
これまでは「どのお皿がとられたか」をチェックしていたが、これからは「どのお皿に迷惑行為が行われたか」までチェックしてくれるのだ。只今監視中。
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■不審な動きで本部に警告が
例えば、一度取ったお皿をレーンに戻すと…
AIカメラが異常を感知し、本部へ通報。
どの店舗のどの席で、どのお寿司に異常が発生したかを教えてくれる。これを受け、店舗側は該当商品の撤去を実施。さらに店内監視カメラを用いて「どんな迷惑行為が行われたのか」もチェック。本人確認、そして場合によっては警察へ通報していく。
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■もともと「カバー」で対応も…
そもそも、くら寿司では他の客の髪や咳、空気中のホコリやウイルスなどから寿司を守る「抗菌寿司カバー 鮮度くん」を使用中。これはお皿をとらないとカバーが開かない仕組みになっており、迷惑行為はある程度防がれていた。
しかし、わざわざ『カバーの蓋を開けてまで迷惑行為を行う』人が出てきてしまったため、1ヶ月という速さでシステムを開発・全店舗に導入を決定したという。
物理的・そして精神的に「イタズラ行為」を抑制する、くら寿司の新システム。“回る”回転寿司文化を守れるか…。
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(取材・文/Sirabee 編集部・たつき あつこ)