復活した「東京チカラめし」は何か変だ… 約150人の客席、ガリなし、そして値段に変化も
一時大勢力を築き上げた「東京チカラめし」が東京で大復活。しかしあの時から変化があって…。
■一般人でも入れる
ビルへの出入りは一般人でも自由ということで、記者はオープン当日に同所へ向かった。「司法書士試験受付」という、記者とは無縁の案内を横目に見つつ、地下へ降りると150人ほどが座れる巨大な食堂があった。
職員や来訪者が自由に使えるTHE食堂といった空間で、入口券売機でチケットを買い、お盆を持って厨房カウンター前に並ぶ。
気になる値段は、「焼き牛丼」680円、「キムチ焼き牛丼」850円、そして味噌汁は120円(直接カウンターで注文)と、かつての同店メニューとくらべると強気な値付け。大阪に残る最後の店舗が味噌汁付きで焼き牛丼500円なので、だいぶ高い印象。
ちなみにチカラめし名物だった「卓上ガリ」は無し。代わりなのか、カレー用の福神漬けは取り放題になっていた。ううう…ガリよ。
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■それでも全然良い
しかし、文句を言うことなかれ。この値段は「思い出の味との再会」のためと考えるほうがいい。どんな形であれ復活が何より嬉しいのだ。
テーブルに運んで一口。牛脂はこってりすぎず適度な量で、甘辛なタレが白米にもじつにマッチする。具材は牛肉だけとシンプルだが、ジューシーさもありウマい。ちょっとだけ量は少なめにも感じた。
食べ終わり周囲を眺めていると、オープンを聞きつけた同ビルのサラリーマンたちが次々カウンターに並んでおり、初日から注目を集めているようだ。
ここがブランド復活の第一章となることを祈りつつ、記者は足早にビルを出た。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)