『アンチヒーロー』、“視聴者参戦スタイル”が反響 「作り手の本気感じる」夢中になる人続出

日曜劇場『アンチヒーロー』に夢中になる人が続出している。多くの人を惹きつけるのには、「3つの理由」があって…。

2024/05/11 17:00


 


 

■「次を見たくなる」ストーリー展開

過去に、弁護士をテーマにしたドラマは多数放送されてきた。ある種、“やり尽くされた”と言えなくもないジャンルだが、ストーリー展開もファンを増やしているようだ。

「近年の民放ドラマは、冒頭で事件や問題が起きて、後半で解決するのを繰り返していく“1話完結型”が多く、特に弁護士モノはそのスタイルを取りがち。その点、『アンチヒーロー』は大体2週続けて描く前編・後編スタイルが多い印象です。現在、ドラマは何か別のことをしながら見る人が多いため、テレビ局側も長期的なストーリーは避けがち。今作は、長すぎず、短すぎず、それでいて絶妙に視聴者が次を見たくなる構成だと思います」(前出・制作会社関係者)。


関連記事:長谷川博己主演、新日曜劇場『アンチヒーロー』 “アンチ”な弁護士ビジュアル&ティザー映像解禁

 

 

■「視聴者参戦スタイル」

ドラマを見て楽しむことに加えて、「視聴者参戦スタイル」であることも大きいという。前出の制作会社関係者が続ける。

「第2話放送後、町工場で起きた殺人事件の容疑者だったものの無罪となった緋山啓太(岩田剛典)が不穏な行動を取ったことで、緋山が本当は殺したかや彼をあらゆる手段で無罪にした明墨に正義はあるかなど、ネット上でも意見が分かれました。ドラマを見ながら、登場人物と一緒に“正義とは何か”を知らず知らずのうちに考える点で、視聴者も物語に参戦するドラマと言えます」(前出・制作会社関係者)。

物語が進むに連れて、謎めいていた明墨の過去が少しずつ明らかになっている。今後の『アンチヒーロー』からも目が離せない。


関連記事:長谷川博己主演『アンチヒーロー』に野村萬斎の出演決定 脚本に「ここまでやるのかと」

 

 

■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。

・合わせて読みたい→長谷川博己主演『アンチヒーロー』に野村萬斎の出演決定 脚本に「ここまでやるのかと」

(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

社会現象を巻き起こした日曜劇場【Amazon】

弁護士ドラマ長谷川博己日曜劇場北村匠海堀田真由アンチヒーロー
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング