東京23区で一番家賃の安い駅『北綾瀬』ってどんな場所？

春からの新生活に向け、いまから引っ越し先を探している学生や新社会人は多い。間取りや築年数も気になるけれど、やはり一番重要視してしまうのが「家賃」である。

2014年に不動産情報サイト『SUUMO』が調査した情報によると、東京23区で一番家賃の安い駅は『北綾瀬』周辺らしい。

念のためほかの不動産情報サイト『HOME’S』で家賃相場を見てみても、ワンルーム・1K・1DKの相場が5.85万円と、沿線の千代田線でもっとも安い相場になっていた。

いったい北綾瀬駅はどんな街なのだろうか？　安いということは何かワケがあるのでは…気になったので実際に北綾瀬駅周辺に行き、調べてみることにした。

駅に降りてまず気づくのが、環状七号線沿いのため非常に交通量の多い場所だということ。都心から離れるにつれタクシーが拾いづらくなったりバスの便数が少なくなったりと交通の便が悪くなるが、ここなら問題なさそう。

駅前にはセブンイレブンとファミリーマート、オリジン弁当などもあるため、夜遅くに帰宅しても食事が買えないということも無さそう。ただ、残念なことにスーパーが駅の至近距離に無いことが発覚。

少し歩けばベルクスや西友などのスーパーがあるが、どれも微妙に離れているため、自宅と逆の方向にしかスーパーが無い場合、徒歩10分ぐらいのロスが発生してしまう。ここはちょっとしたマイナスポイントか。

その他には「しょうぶ沼公園」という広い公園が駅のすぐ近くにある。昼からお年寄りや子連れのお母さんが散歩や談笑をしていたので、近隣住民の憩いの場となっているようだ。

また、少し歩いて感じたのが、住宅街のなかにポツポツと個人経営のそば屋や寿司屋、中華料理屋などが点在しているので、下町グルメファンにはたまらない。これはお台場などマンションが多い街には無い醍醐味である。

試しに近くにあった中華料理店「慶楽」へ入ってみると、これが大当たり！　これぞ中華食堂といった見た目のチャーハンは非常に香ばしく炒められており美味しく、大ぶりの餃子は冷凍しておらずジューシー。

こういった街の食堂を休日にフラッと立ちより、お気に入りのお店を探すのはとても楽しい。近隣にワンルームや1Kの物件も多数あるため、独身の男性にとっては北綾瀬は非常に良い街だと感じた。

また、治安に関しても歩いてみる限り、とくに悪そうな雰囲気は無かった。どの街でもそうだが、あまり夜遅くに出歩かない限り問題は無いだろう。

近隣にスーパーが無いので自炊派には向いていないが、若い一人暮らしの方には最適な街ではないだろうか。地下鉄千代田線の始発駅なので、赤坂や日比谷、大手町周辺で働く人には特におススメだ。

（取材・文／しらべぇ編集部・熊田熊男）