鬼才のアーティスト・プリンスを知らないのは恥!MJとの違いをプロが考察

2016/04/23 08:00

プリンス
画像出典:Amazon

21日、米歌手・プリンスが死亡したと報じられた(享年57歳)。彼はミネアポリスの自宅で意識を失った状態で見つかり、間もなく死亡が確認されたという。

彼の訃報がいきなり飛び込んできたが、中には「プリンスって誰?」となった人もいるだろうか。

「少しひねくれた音楽は、すぐに彼だとわかる圧倒的な存在感を放ち、一度ハマったらクセになる珍味のような魅力があります」


と語るのは、プロギタリストの30代男性。「プリンスにハマるのは今からでも遅くない! 知らないなんて恥だ!」と、プリンスを知らない記者に彼の偉大さを語ってくれた。

プリンス
※画像はYoutubeのスクリーンショットです


 

■プリンスは「知る人ぞ知る」天才アーティスト

「2009年にこの世を去ったマイケル・ジャクソン。彼と双璧をなすほどの才能を持ち合わせた同時代の天才アーティストが、プリンスでした。


マイケルは、日本のお茶の間にまで受け入れられるほどのポピュラリティを得て時代を席巻。一方のプリンスは、日本では『知る人ぞ知る』というミュージシャンかもしれません」


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■コインの表と裏のようだったプリンスとマイケル

「プリンスとマイケルは、同じ時代にメガヒットを多く出しています。同じアフリカ系アメリカ人のルーツを持ち、ともにブラック・ミュージックをポピュラーミュージックの中心部にまで押し上げた人物です。


マイケルは、学校で子供たちがこぞってムーン・ウォークを真似するほど大衆的なスターになりましたが、プリンスはそうではない。彼は、とくにファッション関係者や同業のミュージシャンたちに支持され、晩年までセクシャルさと耽美さを持ち合わせる妖しい存在であり続けました。


孤高の才能を持ち合わせたふたりでしたが、その歩んだ道程はまるでコインの表と裏のようですね」


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■プリンスの生涯そのものが「アート作品」

「また彼は、音楽のビジネス的な側面ともつねに闘い続け、自分を貫く姿勢を曲げませんでした。それは、彼の生涯そのものが『プリンスというアート作品』だったのだと言っても、過言ではないと思います。


残念ながらプリンスは、志半ばでこの世を去ってしましましたが、彼の少し奇妙で刺激的な音楽は、これからも語り継がれていくでしょう。


マイケルとプリンス、ふたりの天才がそれぞれ残した音楽が、日本でも同じように愛され続けていくことを願います」


プロギタリストはこう語ったが、 インタビュー後にこうつぶやいていたのが印象的だった。

 「でも本当は、もっとプリンスの新作を聴きたかったですね…。まだまだ新しいことをやってくれると思っていたので」


プリンスという「珍味」にハマった人間は、その魅力に生涯とらわれ続けて生きていくのかもしれない。

(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie

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音楽マイケル・ジャクソンプリンス取材
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