天皇陛下が生前退位のご意向 世界の国王を見てみると…

今上天皇
画像出典:Wikipedia

天皇陛下が、天皇の位を皇太子殿下に譲る意向を宮内庁関係者に伝えられていることをNHKなど、複数のメディアが報じた。

天皇陛下は数年以内の譲位を望まれており、皇室制度を定めた「皇室典範」には譲位に関する規定がないため、今後、改正などの議論が進むと予想される。


 

■「譲位」はおよそ200年前にさかのぼる

日本の歴史で、最後に譲位が行われたのは江戸時代で、第119代の光格天皇。1817年に第6皇子だった恵仁親王(後の仁孝天皇)に天皇位を譲り、上皇となった。光格天皇は、明治天皇の曽祖父にあたる。

また、明治以降は元号が「一世一元」で運用されてきた。1979年に制定された元号法では「元号は皇位の継承があった場合に限り改める」と規定されているため、「平成」という元号についても譲位に合わせて変わる可能性がある。


 

■世界の王室の「譲位」事情は?

一方で、国王を戴く世界の国々では、どのようになっているのだろうか。

①ベアトリクス女王(オランダ):2013年4月に譲位

1980年に母であるユリアナ女王から国王位を譲られた。日本の皇室ともゆかりが深く、2006年には日本の皇太子殿下ご一家の長期療養を受け入れている。

2013年に長男のウィレム=アレクサンダーに位を譲ったが、祖母のウィルヘルミナ女王から3代続けて女王だったため、123年ぶりの男性国王誕生が話題となった。


②アルベール2世(ベルギー):2013年7月に譲位

1993年に急死した兄ボードゥアン1世の後を継ぎ、ベルギー国王に即位。2013年、79歳で長男のブラバント公フィリップに譲位した。

アルベール2世の父であるレオポルド2世も1951年に生前退位している。


③ファン・カルロス1世(スペイン):2014年6月に譲位

独裁政権を敷いていたフランコ首相の死後、1973年に即位してスペインは王政に復帰。

2012年、スペインが経済危機にあった中でゾウのハンティング中に怪我をしたことなどが問題視され、2014年6月に76歳で退位。

スペインには国王の譲位について定めた法律がなかったが、この際に新たに定められた。


ネットの反応を見ても国民の驚きは大きいが、82歳になる今上天皇陛下がご負担とならないよう議論の進展を見守りたい。

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(文/しらべぇ編集部・猫山ニャン子

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