岸洋佑と岸明日香の「Tシャツ借りていい？」考察が深すぎる　女子の真意は…

明日香：「余裕な顔して 君を出迎えたいの」っていうのは、部屋に出迎えるときだけじゃなくて、例えば食事に行くときだったり、誕生日とかイベントごとでサプライズするときもそうやと思うんですけど、私は「高級レストラン予約しといたから」みたいな、めちゃめちゃ余裕かました感じがあんまり好きじゃなくて。

ちょっと頑張ったんやろなって思うくらいがいいんです（笑）。男の人は余裕を出したいって思ってる人が多いと思うんですけど、大体の20代後半女子はその余裕さを求めてないんかなって。

お店を予約してくれるのでも、誰かに聞いたり、自分で調べたり、自分のために一生懸命背伸びしてくれたんやなって思えるのが嬉しいです。

洋佑：女性がそうやって思ってることもわかってるし、「余裕な顔して君を出迎えたいの」って入れることで、明日香ちゃんが言ってたみたいに努力してる感じが出て、それをいいと思ってもらえたらいいなって思いながら書いたので、この意見はすごく嬉しいです。

明日香：「最後の最後の最後くらい 柔らかいところに“ボクヲウズメテ”」も、バカだけどかわいいなって思います。

洋佑：ここはね、君を好きになれた人生にほとんど悔いなんてないんだけど、最後の最後の最後、死んじゃう直前くらい、うずめさせてほしいってことなんです。

明日香：これ、死んじゃうときやったん（笑）！？

洋佑：そう、死に際に「ウズメテ」って言ってるの。男は女性的な部分に惹かれるんですよね。本当はタイトルを「ボクヲウズメテ」にしようかと思ったくらい。

明日香：それ以上言われたら、グーで殴っちゃうかもしれへんから、絶妙なんかも。死んじゃう直前にそれくらいやったら、「しゃーなしやで」って（笑）。

洋佑：気づきましたかね？　ふたりでソファに座ってるとき、明日香ちゃんは髪を結んでるわけですよ。結ぶまでに何があった？　って話です。家に来て、「Tシャツ借りていい？」って言って、洗面所とかで着替えてるんでしょ？

その待ってる間もまずドキドキするわけです。家に来たときに、あえてあそこで結ぶってことは生活感があって…ヤバイ、目がギンギンし始めた（笑）。

洋佑：Tシャツに着替えるまでの過程を想像するのがいいんですよね。ここまで妄想できるのは、いろいろなことを経験してきた20代後半になったからこそだと思うんです。

明日香：確かに！　女子も気になってなかったら、絶対に言わへん。

「ちょっといいな」って思ってる男子にやからこそ言うし、女子のあざとい心も書かれてるなと思った。

だって、気になってなかったら、私服のままで帰りたいですもん（笑）。

洋佑：それです。女の子もわかってるから言うんです。だから、「ねえ、Tシャツ借りていい？」は最高なんです。

このセリフを曲にできたことが本当に嬉しい。わかってくれる人が絶対にいると思うので、僕はこの曲を頑張って広めていきたいです（笑）。

洋佑：作詞、作曲、歌唱、プロデュースまで全部を手掛けたのははじめてだったんですけど、僕が作りたいと思ったものを納得して作れました。

単独のインタビューでもお話させてもらいましたが、この曲は深い意味がないですし、どんな人にどんな想いを伝えたいというものもない、究極のインスタント楽曲です。

老若男女問わず、誰でも聴きたいときに聴いて、観たいときにMVを観て、いかように楽しんでもらってもいいので、その人の5分間を彩れたらいいなと思います。

洋佑：10代女子がどんな風に思うかも聞きたいですね。“ボクヲウズメテ”は引かれちゃうかもしれないですけど、10年後に気づいてくれたらいいと思いますし、10代でこれをかわいいと思えたら、逸材だと思います（笑）。

明日香：男性目線では共感できる楽曲で、女子目線でも洋佑くんの姿がかわいいと思える人もいっぱいいると思います。

曲の中に出てくる「Tシャツ借りていい？」「片付けがんばったね」だったり、あざといと思いつつ、それが好きな男子も多いと思うので、女子にはこのパワーワードをあざとかわいく使ってほしいなと思います。

洋佑：うんうん。何度考えても「Tシャツ借りていい？」ってセリフはヤバイよね。

明日香：噛み締めてるなあ〜（笑）。