『鬼滅の刃』愛が熱烈な川越市の寺院　ついにガチの伊之助も遊びにやって来た

 

■『鬼滅』の魅力が人々を巡り合わせた

こちらの副住職・千田明寛氏はかねてからの『鬼滅』ファンで、『鬼滅』に関連したツイートを発信していたところ、興味を持った大勢の『鬼滅』ファンが千田氏の元に集まり、さらなる化学変化が起こり始める。

たとえば年内いっぱいまで寺院内で公開されている、世界に一つしかない「ヒノカミ神楽」の炭治郎像を作成したのは、仏師の小塚友彦さん。迫力と躍動感を見事に捉えたこちらの木像は、仏像彩色師である妻・桃恵さんが目の部分を担当しており、夫婦の息が揃った素晴らしい作品を受け、参拝客はみな感動で目を輝かせていた。

同日は小塚さんの息子も『最明寺』に遊びに来ており、両親の作品を誇らしそうに、でもどこか照れ臭そうに見つめる様子には思わずホッコリ。

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■寺院内を彩る「鬼滅の花」たち

『鬼滅』キャラをモチーフにしたカラフルで美しい花手水を作成したのは、フラワーショップ『Angelique』の中尾景子さん。

12日からは冨岡義勇（とみおか・ぎゆう）と胡蝶しのぶをイメージした花々が門の周りを彩り、こちらも大勢の『鬼滅』ファンの目を引きつけた。

普段は「花より団子」を信条としていそうな伊之助も、美しい花々に魅了されてしまった様子。

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■この伊之助は何者なのか…？

そして今回最大の目玉である、伊之助のコスプレで人々を大いに沸かせてくれたRoNさんにも取材を敢行。肉体美を競い合う「ボディビル」とはまた異なる「フィジーク」の大会出場のために体を鍛え上げてきたRoNさんだが、新型コロナウイルスの影響で、大会が軒並み中止になってしまう。

そこで減量のモチベーションを維持させるため、伊之助のコスプレにチャレンジ。『最明寺』のことはツイッターの投稿で知ったそうで、「お寺って厳格でお堅いイメージがあったのですが、最明寺さんの『鬼滅』愛あふれるツイートを見て、すげぇ！　って感動してしまいました（笑）」と第一印象を振り返っている。

マスクと刀はハンドメイドで、RoNさんがじっくり体を仕上げている期間中に、友人が作ってくれたのだとか。ちなみにRoNさんは身長と体重が伊之助の公式設定とほぼほぼ同じで、そこにシンパシーを感じているとも語ってくれた。

12月の寒空の下、上半身裸で寒くはなかったのか…と尋ねてみたところ、「今日は比較的暖かいほうだったので、大丈夫でした！」「じつは休憩の合間中、こっそりと腕立てしてパンプアップしていたんですよ。なので寒いどころか、普通に汗をかいていました（笑）」と舞台裏のこぼれ話も明らかに。

マスクの下は正統派イケメンなRoNさんを筆頭に、作品への愛情が深い『鬼滅』ファンたちが集結した『最明寺』の今後に、目が離せない。

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（取材・文／しらべぇ編集部・秋山 はじめ）