尾木ママ、「コロナ影響なし」とする文科省に疑問 「不思議でなりません」

尾木ママ、文部科学省の全国学力テストの分析結果に疑問。「二極化が顕著」と現場の感覚をつづった。

2021/09/02 00:30

尾木ママ・尾木直樹
(写真提供:JP News)

1日、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏がブログを更新。先月31日に文部科学省が発表した「全国学力・学習状況調査」の結果と見解について尾木ママは自身の考えをつづった。



 

■文部科学省「相関関係なし」

小学6年生・中学3年生を対象に5月実施した「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を公表。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2年ぶりとなったが、「休校期間と成績は全体で見て相関がなかった」と分析した。

一方、「グループでお互いに意見を共有したり、発表したりする活動が十分にできなかったのかもしれない」と推測する自治体もあった。


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■尾木ママは疑問

この結果と分析を見た尾木ママは「コロナでも『小中学生の学力は落ちていない?!」と驚きを見せるタイトルでブログを投稿。冒頭から「このテストには、尾木ママは賛成できないのですが」としたうえで「政府の分析が不思議でなりません」と疑問をあらわに。

続けて「コロナ前から学力は変化ないと言うのです。尾木ママの実感からずいぶん離れています」と考えをつづった。


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■分析と実感の違いを推測

テストだけでなく、児童のアンケートも実施されている。

尾木ママはそのアンケート結果を持ち出し、「『勉強が不安』だった中学生が62%おり、分からない問題を『親』に頼った子は小学生のなんと8割近く。『そのまま』にした子は1割ーーとにかく休校明けのテストでは、各学校の先生方の感想では『二極化』が顕著ということでした」と教育現場の実感を明かす。

さらに、「それだけに所謂『平均値』の陰に実態が隠れていなければいいのですが」と心配。

点数上位者と下位者の差が一気に開いた場合、平均値自体は変わらない。親や塾で勉強をする子供と親を頼ることができず、伸びるのが難しい子の格差がさらに広がらないか尾木ママは心配しているようだ。

「特に誰かに頼れない子をこぼさないように丁寧にケアしてほしいです。みなさんのおうちは大丈夫ですか? 心配しています」とお願いと呼びかけを行って投稿を締めた。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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