毎月のように値上げが続く昨今の物価高 生活への影響を実感している割合は…

長いデフレに苦しんだ日本。昨年から顕著な値上げ・物価高はどのくらい生活を直撃しているのか、調べてみたら…。

2023/05/15 05:45


物価高

コロナ禍によるサプライチェーンへの影響、ウクライナ紛争、燃料価格の高騰など、さまざまな要因が重なり、物価の上昇が続いている。

数十年もデフレによる経済低迷に苦しんだ日本は、日本銀行が「消費者物価が前年の2%上昇」を目標に掲げてきたが、直近ではそれを超える推移が続いている。



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■春闘では大きな賃上げも

経済が縮小していくデフレと比較して、緩やかなインフレは経済成長にとって大切な条件だが、そのためには賃金上昇が欠かせない。

政府は企業に対してたびたび賃上げを要請しており、今年の春闘賃上げ率は1994年以来の3%台に乗ることが確実視されているが、賃金上昇は一時的ではないかという見方も。

食料品など身近なものを中心に毎月のように値上げが続く昨今、生活にはどのような影響が出ているのだろうか。



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■9割以上が影響を実感

Sirabee編集部が、4月22〜24日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に物価高の生活への影響について調査したところ、「かなり影響がある」と答えた人が全体の62.7%と最も多くなった。

「やや影響がある」は32.0%で、物価高が生活に影響している人の割合は、9割を大きく超えている。

物価高


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■東日本で顕著に

今回の調査結果を地域別で分析してみると、全てのエリアで影響を実感する人が9割を超えているものの、その程度にはややばらつきも。

「かなり影響がある」という割合が最も高かったのは、北海道・東北エリアで72.8%。全体的に東日本でやや高く、西日本では5割台のエリアが目立つ。一方、「やや影響がある」という回答は、九州・沖縄で39.0%と最も多くなった。

物価高


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■著者紹介

タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ!』(宝島社新書)。

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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年4月22日~4月24日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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