中村蒼、映画『沈黙の艦隊』出演　迫力に自信「映像業界を驚かす作品に」

俳優・中村蒼が、9月29日公開の映画『沈黙の艦隊』（吉野耕平監督）に出演することが17日、発表された。

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■原作は3,200万部突破の人気コミック

同映画は、漫画家・かわぐちかいじ氏が、88年から96年まで『モーニング』（講談社）で連載していた、累計発行部数3,200万部を突破した大ヒットコミックが原作。

日本近海で発生した海難事故で、海上自衛隊の潜水艦・やまなみが沈没。艦長の海江田四郎（大沢たかお）を含む全乗員76名が死亡したとの報道に、日本中に衝撃が走る。しかし、じつは乗員は全員生存していた。彼らは、日米が極秘に作った高性能原子力潜水艦「シーバット」の乗員に選ばれており、事故は彼らを日本初の原潜であるシーバットに乗務させるための偽装工作だった。

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■現代の情勢を予測したかのような設定

シーバットは日本が建造費を提供しながら、米艦隊所属という数奇な運命背負った艦で、海上自衛隊でも最も操艦技術が高いとされる海江田が艦長に任命されていた。

ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、潜航中にアメリカの指揮下を離れて深海へと消える。大義か反逆か、日米政府、海自の潜水艦乗組員たち、米軍までをも運命の大波に飲み込む、海江田の目的とは…。

連載当時には、タブーに深く切り込んだテーマ性により各方面で論争を呼び、国会でも話題になるなど社会現象を巻き起こした。そして発表から30年を経て、現代の国際情勢を予測していたかのようなメッセージ性が再び話題となっている。

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■シーバットの副長役

そんな同作で中村が演じるのは、シーバットの副長で、海江田の右腕的存在である山中栄治。真面目で操艦能力が高く、海江田からの信頼も厚い人物で、海江田の想いに忠実に、冷静沈着に任務を遂行する。

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■「映像業界を驚かす作品」と自信

中村は、撮影について「毎日現場に入る時にセットの凄さを感じました。潜水艦という密閉されている場所だからこそ生み出される緊張感みたいなものが常にあり、普通では経験できないような撮影の日々を過ごせました」と振り返る。

同作は日本映画で初めて、海上自衛隊・潜水艦部隊の協力を得て撮影した実物の潜水艦と、VFX技術を融合させて臨場感あふれる映像に仕上げられており、「この作品は、さまざまな面でまだ誰も挑戦したことがないことに挑んでいる作品だと思います。『シーバット』が日本と世界を驚かせたように、この作品が映像業界を驚かす作品になるのではないかなと思っています」と自信をのぞかせている。

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（文／Sirabee 編集部・しばたけろこ）