テニス全仏OPで加藤未唯選手が失格 厳しい判定に海外ファンからブーイング
テニスプレイヤーの加藤未唯選手が打ったボールが少女にぶつかり、失格となってしまった。泣きながら退場した加藤選手に、世界中から励ましの声が寄せられている。
2023/06/06 19:30
テニスの全仏オープンで、日本の加藤未唯選手がボールガールにボールを当て、失格処分となった。故意の出来事ではなかっただけに、「判定が厳しすぎる」とテニスファンの間で物議を醸し、非難が相次いでいる。
『Daily News Online』や『Mirror』などの海外メディアが報じた。
■肩にボールが当たり涙
パリで行われたテニスの全仏オープンは、4日に女子ダブルスの3回戦を迎え、日本の加藤未唯選手とインドネシアのアルディラ・スーチャディ選手が、スペインとチェコの組と対戦を行った。
第1セットはスペインのサラ・ソリベス=トルモ選手とチェコのマリエ・ブズコバ選手が先取。
第2セットで反撃を試みた加藤選手とスーチャディ選手だが、加藤選手が相手コートに送ったボールが、コート後方に立つボールガールの肩にぶつかってしまった。すると突然のことに動揺したのか、ボールガールは涙を流し始めた。
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■失格判定でコート退場
審判はこれを危険行為だとして、加藤選手に警告を与えた。試合は続行されるように見えたが、相手選手の2人が審判のもとに駆けつけ、判定の甘さに抗議したという。
その間、加藤選手はボールガールに謝罪し、反省の様子を見せていた。しかしながら15分にわたる審議の末、審判は加藤選手とスーチャディ選手を失格とし、トーナメントから完全に除外することを決定してしまった。
加藤選手はその場で泣き崩れ、スーチャディ選手に肩を抱かれてコートを退場した。
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■判定に観客からブーイング
対戦相手のスペイン・チェコ組は4回戦に進むことが決定。故意ではなかった打撃に対して処分が厳しすぎるのではないかと、観客からはブーイングが起こった。
さらに、加藤選手とスーチャディ選手が退場する際には、健闘を称えてて拍手が送られたという。
試合後、加藤選手はツイッターを更新し、英語で「今日の不幸な事故により、ボールガールや私のパートナーであるアルディラ、そして私を応援してくれた方に心から謝罪したいと思います。意図的な行為では絶対にありませんでした」と伝えた。
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■「ふざけた判定」と非難
この試合結果はすぐに世界中のスポーツメディアで取り上げられ、多くの人が「ふざけた判定だ」「わざとじゃないのに厳しすぎる」などと、その判定に異議を唱えた。
また、加藤選手のツイッターには、「つらいと思いますが、みんながあなたをサポートしています」「謝る必要はないよ」「あなたの努力はみんなが認めています」などと励ます声が英語でも多く寄せられている。
判定への疑問だけでなく、相手チームの2人に対する非難も多く見られた。一度出された判定に抗議した上、加藤選手たちが失格になった際に喜んでいる姿が拡散されたのだ。
4回戦に進めることは祝福すべきことに違いないが、「失格者や負傷者が出ているのに笑うなんて」「恥を知るべきだ」と厳しい声が寄せられることとなった。
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(文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)