ココスのコラボグッズ、とんでもない確率に目を疑う…　「伝説の決闘者」誕生し話題に

ココスの『遊戯王』コラボパックを開封した、とあるカードゲーマー。思わず目を疑う怒涛の「ダブり」に注目が集まっていたのだ。

2023/06/19 04:45

日々の生活の中で、無意識のうちに「確率」を計算している人は決して少なくないだろう。行動や選択によるリスクを最小限に抑えるためにも、「確率」は重要な存在である。

以前ツイッター上では、とあるカードゲーマーの開封したカードパックが「とんでもない神引き」と話題になっていたことをご存知だろうか。

今回注目したいのは、ツイッターユーザー・星杯サラリーマンさんが投稿した1件のツイート。

「いや、嘘やん…」とだけ綴られた投稿には、大人気トレーディングカードゲーム『遊戯王オフィシャルカードゲーム』（以下、遊戯王OCG）とファミリーレストラン「ココス」によるコラボパックが7つ写った写真が添えられている。

5月16日から6月5日にかけて開催されたこちらのコラボキャンペーン第1弾では、計3種類の『遊戯王OCG』カードから1枚が当たる仕様となっていたのだが…なんと、7つのパックには「全て同じカード」が封入されていたことが判明したのだ。

もはや「神引き」というレベルでは生温いほど衝撃的な光景を捉えたツイートは、投稿から数日で5,000件以上ものRTを記録するほど大きな話題に。

他のツイッターユーザーからは「なかなか無いレアパターン」「これは運が良すぎる…のか？」「7枚揃うと願いが叶いそう…」など、驚きと戸惑いが入り混じった声が多数寄せられていた。

なお、今回7枚もダブったカード「E・HERO ネオス」はアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』（テレビ東京系）の主人公・遊城十代のエース的存在であるため、「これもう十代本人だろ」と分析する決闘者（デュエリスト）も少なくない。

また「店舗によっては、3種類のカードに偏りがあるのでは」と推測するユーザーも散見され、実際「私はブラマジが7枚でした…」といった報告と共に、負けず劣らずの「神引き」画像を寄せるリプライも複数見られたのだ。

そこで今回は、話題のコラボパックの管理、ならびに配布方法について、ココスを運営する「株式会社ココスジャパン」に取材を敢行。すると、驚きの事実が明らかになったのだ…。

今回のコラボキャンペーンについて、ココス公式サイトでは「対象メニュー1品のご注文につき、遊戯王OCGココス限定コラボカード／遊戯王ラッシュデュエルココス限定コラボカードをランダムで1枚プレゼントします」と説明している。

そこで、ココスジャパンには「ランダム性を期したコラボパックの配布方法」および、「今回のツイートを受けての今後の対応・対策」について尋ねてみることに。

こららの質問に対し、ココスジャパン担当者からは「第1弾・第2弾ともにランダム配布となっております。誠に申し訳ございませんが、具体的な配布方法につきましてはお答えいたしかねます」との回答が得られたのだった。

今回話題となったツイート投稿自体は、同社も認識していたのだが、前出のように「ランダム配布」を実施しているため、個別の対応等は行なっておらず、予定も無いとのこと。

ちなみに参考までに、今回のように「3枚の内から1枚のカードがランダムに封入されているパック」を開封し、「同じカードが7回連続で出現する」確率は2187分の1。「特定のカード1枚（今回でいうとネオス）が7回連続で出現する」確率は729分の1である。

本当にランダム配布なのか…？と、思わず首を傾げてしまいたくなる数値だが、じつはツイート投稿主・星杯サラリーマンさんは、あまり後ろ向きには捉えていない様子。

当時の感想については「想像の範疇を超えた結果でしたので呆然としました。一緒に開封した家族も『こんなことある？』といった反応でした」とこぼしつつ、「しかし、これだけ同じカードを引くのも何かの縁なので、大切にしようと思いました」と、笑顔で振り返っていたのだった。

ひょっとしたら、真のデュエリストのみが有する「高潔な精神」を感じ取り、大量の『ネオス』が自らの意思で星杯サラリーマンさんの元に集まったのかもしれない。

この記事の画像（3枚）