「秋は人肌恋しくなる」は本当か 男女の意識差も明らかに
よく言われる「秋になると人肌恋しくなる」という意識は本当にあるのか。検証してみたところ…。
列島が、かつてないほどの暑さに襲われた今年の夏。9月に入って徐々に過ごしやすい日も増えているが、聞こえてくる虫の音色も変わり、いよいよ秋の訪れを感じる季節となってきた。
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■「人肌恋しくなる」というが
秋といえば、古くからなぜか言われる「秋は人肌恋しくなる」という言葉。夜はとくに涼しくなるため、誰かの温もりを感じながら眠りたい、という気持ちは理解できる。
夏は夏で「ひと夏の恋」といった言葉もあり、必ずしも秋だけが恋の季節ではないはずだが、なんとなく「夏の恋は若者」「秋の恋はオトナ」といった印象も。涼しくなると人肌が恋しい…といった心理は本当にあるのだろうか。検証してみよう。
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■4割弱は「恋しくなる」
Sirabee編集部が、8月27〜29日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「秋は人肌恋しくなるかどうか」について調査したところ、「とてもなる」と答えた人が8.3%。「わりとなる」が28.2%で、およそ4割弱はたしかに人肌恋しくなるようだ。
最も多かった答えは「あまりならない」で39.0%。「全くならない」は24.5%だった。たしかに存在するものの、「秋は人肌恋しい」は少数派のようだ。
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■男性のほうが…
秋になると人肌恋しくなるのは「オトナの恋」ではないか、と書いたが、今回の調査では、「とてもなる」が最も多かったのは10〜20代で12.5%と、若い世代のほうが意識している様子。独身者の割合が高いこともあるだろう。
また、男女別でも差が見られ、男性で「とてもなる」は12.1%なのに対して、女性ではわずか4.8%。男女とも「わりとなる」を合わせれば3割を超えているものの、男女の意識の違いには留意したほうがよさそうだ。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)