5試合で2勝 “無双左腕”東克樹の快投で見えてきた本拠地CS【DeNA週間MVP】

横浜DeNAベイスターズの東克樹が、安定感抜群の投球を披露。三浦大輔監督も「自分のできることに集中して投げてくれた」と称賛する。

2023/09/27 13:00


東克樹

タイガースが“アレ”を決めてから、2位カープ、4位ジャイアンツと熾烈なCS争いを繰り広げているベイスターズ。先週は21日は休日で22日は試合途中降雨によりノーゲーム。26日までで計5ゲームを消化し、トータル3勝2敗と辛くも勝ち越しに成功した。



 

■チームの勝利に貢献

その3勝中2勝をマークし、チームに多大なる貢献を果たしたのは東克樹だった。2020年2月にTJ手術を敢行してから3年、完全復活を遂げた今シーズンは開幕からローテーションでフル回転。交流戦のイーグルス戦から勝ち続け、安定感抜群の投球を披露している。

この週も負ければ2位の座が遠のく20日のカープ戦で先発すると、初回の牧秀悟の2ランでもらった得点を守り続け、7回には自らのバットで貴重な追加点をマーク。

その裏に1失点しマウンドを降りたが、92球、奪三振8、無四球の熱投に「調子は良いとは言えなかったんですけど、(山本)祐大のおかげで、祐大がいいリードしてくれたので長いイニングを投げることができました」と本人も納得の投球内容で、2位までのゲーム差を1まで縮めることに成功した。


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■三浦監督「集中して投げてくれた」

26日にはなんとか3位に食い込みたいジャイアンツ相手に序盤の2回と3回にピンチを迎えるが、決してホームを踏ませぬ落ち着いたピッチングで踏ん張る。

すると3回に大田泰示のタイムリーで先制点をプレゼントされると、そこからブーストアップ。8回まで被安打1と準完全の快投で横浜スタジアムのマウンドを制覇し、事実上CS進出を決めてみせた。

三浦大輔監督も「しっかりと捉えられた打球は少なく、自分のできることに集中して投げてくれた」と手放しで称賛。本人も「ゾーン内で勝負しているのでヒットは仕方がない。その後をどう抑えるか」といつも通りのゲームプランで臨み、見事に結果につなげてみせた。


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■“無双左腕”

ひとりで貯金14を作り、この2試合は中5日でフル回転しながら連勝をマーク。球団タイ記録の12連勝に、勝率.889はセ・リーグの記録にも並んでみせた。

トレバー・バウアーの穴を感じさせぬ“無双左腕”の活躍なしに、ベイスターズがこの位置にいることは不可能だった。この先のポストシーズンも、小さな大投手の存在は欠かせない。


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■執筆者プロフィール

萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。

23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。

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(取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘

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