神コスパうな丼の「宇奈とと」、なぜ“激安価格”のまま出し続けられるのか
【得する経済学】うなぎ激安店の中でも特に価格が安いことで知られる『宇奈とと』。その安さの秘密に迫る。
■そして安い品種のウナギを起用
さて実は宇奈ととの安さにはもうひとつ理由があります。激安のうなぎ屋さんは中国産の養殖うなぎを使う場合が多いのですが、その中国産でもニホンウナギであるアンギラジャポニカ種を使う場合と、アメリカ原産のアンギラロストラータ種を使う場合があります。
そして両者を比較するとアンギラロストラータの方が安いのです。実際、ある新聞の取材で宇奈ととは、主にアンギラロストラータを使っていると報道されています。
結論としてまとめると、宇奈ととのうな丼が激安な理由は、量と品種で原材料コストを抑えつつ、焼き方は逆にきちんと手を加えておいしく作っているということでしょう。
おいしい食事が安く食べられるお店にはこのように企業努力というものが必ず存在するのです。
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■著者プロフィール
Sirabeeでは、戦略コンサルタントの鈴木貴博(すずきたかひろ)さんの連載コラム【得する経済学】を公開しています。街角で見かけるお得な商品が「なぜお得なのか?」を毎回経済理論で解説する連載です。
今週は「激安うなぎ店」をテーマにお届けしました。
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(文/鈴木貴博)