『河馬』って何と読む? 8割以上の人が正解するも“あの動物”と間違えている人も…
河の馬ってどんな生き物? 水中を猛スピードで移動する馬のような動物とは…。
動物の名前には難読漢字がたくさんある。その由来はさまざまだが、外国での呼び名で用いられている単語の意味に漢字を当てたものも多いようだ。
■「河馬」は何と読む?
しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「河馬」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で88.0%の人が「かば」、12.0%の人が「かぴばら」と読むと回答した。
「かば」と読む人は男性が89.4%で女性は86.5%。「かぴばら」と読む人は、男性が10.6%、女性は13.5%という結果に。
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■正しくは「かば」
「河馬」の正しい読み方は、「かば」。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息しており、昼間は水中で生活し、夜間は陸に上がって草を食べる草食動物だ。
英語では「hippopotamus」と言う。ギリシア語で馬を意味する「hippos」と川を意味する「potamos」に由来すると言われており、漢字の「河馬」もその直訳から表記されるようになったとされている。
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■「かぴばら」を漢字で書くと?
一方のカピバラを漢字で書くと「水豚」。ネズミ目テンジクネズミ科のげっ歯類で、和名は鬼天竺鼠だ。「水豚」よりも鬼天竺鼠という呼び名のほうに馴染みがある人も多いのではないだろうか。
英語では「capybara」と言うが、種小名の「hydrochaeris」がギリシア語で「水の豚」を意味することから、漢字でもその意味を当てて「水豚」と表記するようになったという。
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■驚異的な速さで水中を移動
水中で自由に動き回る様子から、それぞれ「河の馬」、「水の豚」という意味の名前を付けられたという似た背景を持つ両者。
しかし、足に水かきがあり泳ぎが得意なカピバラに対し、カバは泳ぐことはできず、あくまでも水中を素早く歩き回って移動しているのだそう。なんと、時速60kmもの速さでの移動が可能だという。
動物園によっては、水中が見られるようになっているところもあるようなので、名前の由来に思いを馳せつつ、どのように過ごしているのか観察してみるのも面白いのではないだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)