大阪→北海道の長旅、ANAの神対応がサプライズすぎる　「世界一優しい搭乗券」に称賛の嵐

日常生活の中で「なぜ、ここにこれが？」という出会いを経験したことはあるだろうか。一見すると場違いに感じられる物体だが、じつは知られざる理由が存在するケースも。

現在X（旧・ツイッター）上では、水族館で発見された飛行機の搭乗券の「優しすぎる正体」に称賛の声が寄せられているのだ。

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■「搭乗券」の3文字を発見

今回注目したいのは、動物園・水族館マニアというmuscaさんが投稿した1件のポスト。

「いいなぁ、こういうの」と綴られた投稿には、水族館内の水槽付近で撮影したと思しき写真が添えられており、壁にはなぜか飛行機の搭乗券が貼られている。なぜ水族館で搭乗券が…？　と思わず首を傾げてしまったが、その内容を見て即座に納得。

なんとこちらは、ワモンアザラシのミゾレくんが大阪府の水族館である海遊館から北海道のおたる水族館へ輸送される際、ANA（全日本空輸）が手配したものと判明したのだ。

搭乗券の下には「快適な空の旅を！」「北海道でも元気に過ごしてね！」と、粋なメッセージが記されたカードが貼られている。

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■ANAの「神対応」に称賛相次ぐ

あまりにも優しい搭乗券は見た者を感動させており、件のポストは投稿からわずか数日で4.5万件以上もの「いいね」を獲得するほど話題に。

Xユーザーからは「この子の思い出や、みんなの思いも一緒に運んでくれたんですね」「飼育員の皆さんも、本当に嬉しかったんだなって伝わってくる」「ANAさんは、本当にサービスが丁寧です」「ANAのこういうところが好きなんだ」など、称賛の声が多数寄せられていた。

なおポスト投稿主・muscaさんは、ミゾレくんが海遊館からおたる水族館へやって来たこと自体は、以前より知っていたという。

しかし、自身もよく移動手段として利用するANAがミゾレくんの輸送に関わっていたこと、丁寧な搭乗券を用意してくれたことに驚くと同時にとても嬉しくなり、搭乗券を律儀に掲出するおたる水族館のスタンスにも感動したのだ。そこで「これは動物園、水族館好きのフォロワーさんたちにも伝えねば！」と使命感に駆られ、件のポストを投稿することに。

muscaさんは「春から次女が関東の大学へ進学するため、暫く道内の馴染みの園館に行けなくなってしまうので、旅立つ前に旭山、円山、おたる、と主な近場の園館へ行った際の出来事でした」「旅立つ我が子を見送る側の立場で、水族館職員さん方に感情移入した部分もあるかもしれません」とも振り返っており、親心を感じさせる素敵なエピソードではないだろうか。

そこで今回は、ミゾレくんの地元である「海遊館」、ミゾレくんを迎えた「おたる水族館」、そして素晴らしい搭乗券を用意した「全日本空輸株式会社」に取材を敢行することに。

その結果、様々な舞台裏が明らかになったのだ…。