アカウント教えてなくてもバレてる?「ネトスト未満」の実態
@iStock.com/Frank Peters
SNSの普及により、SNSが原因の犯罪が増加傾向にある。ネット上でのストーカー、いわゆるネトストという言葉を聞いたことのある人も多いだろう。
「ストーカー? 自分には関係ないよ」と思う人もいるかもしれないが、実際に犯罪行為につながらなくとも、「一方的にSNSを知っていて、こっそり見ている人」は意外に多いことが、しらべぇの調査で判明した。
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■全体では10人に1人が「こっそりSNSウォッチ」を…
全国20代~60代の男女1371人に「一方的にTwitter、Facebookを把握し、見ている知り合いがいる?」と質問したところ、全体の9.6%が「いる」と回答。
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■20代女子は4人に1人がネトスト気質アリ?
男女年代別調査では、20代女性が22.6%という数値を示し、全年代でもっとも高い数値となった。実際に20代の男女に話を聞くと…
「会社の先輩のFacebookを見てます。昔の投稿を全公開にしたまま気づかず放置している人って多いんですよ。『チャラそうな人と仲いいからやっぱりチャラいんだろうな』とか、本人と仲良くなる前の事前学習みたいな感じです」(20代・女性)
「会社の入社式の日に、Twitterでなんとなく『入社式』って検索した同期女子のアカウントを発見。『同期女子って男子のことをどう思ってるんだろう?』って気になって、たまに見てしまう…最初は後ろめたさもあったけど、今では慣れてしまった」(20代・男性)
SNSは現代のコミュニケーションツールと言われているが、その使い方は多岐にわたっている様子。
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■学歴に自信がある人はリサーチ力も高い?
「自分の学歴に自信がある」と答えた人は「知り合いのSNS一方的チェック率」が高いことも判明。実際に、「キャバ嬢の個人情報を突き止めた経験がある」という、国公立大学卒の男性に話を聞くと…
「ある日、オキニが急に辞めちゃったんですね。そしたらふと、高校の時によく行ってたスーパーのアイスクリーム屋さんの話を聞いたことがあるのを思い出して、気になって調べてみたんですよ。すると、それらしき高校をすぐに発見。Twitterでその高校の名前を検索し、出身者の中から卒業一年目の人を発見。
その人が同じクラスだったみたいでそこからは芋ずる式に…。結局、本人のアカウントは鍵がかかっていたけど、二時間で特定できちゃいました。自分はそこで満足してなにもしなかったけど、『こんな簡単に見つかるものなのか』とびっくりしましたね」
名前を検索すれば出てくるFacebookとは違い、Twitterで個人を特定するためには相応のリサーチ力が必要なのだろうか…
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■犯罪ではないけれど…
「ストーカー規制法」では、ストーカー行為のひとつとして「監視していると告げる行為」が禁止されている。ケースバイケースではあるが、通常SNSを一方的にチェックしているだけでは、犯罪行為には該当しない。
しかし、された側は薄気味悪さを感じるのもまた事実。ストーカーに限らずとも、カジュアルな感覚で「知り合いのSNSを内緒でチェックしている」人は、意外といるようだ。そう考えると、SNSの取り扱いにはなお一層の注意が必要と言えるだろう。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名