社内恋愛は「騒動のもと」？5人に1人がトラブル目撃
恋愛には多種多様あるが、社内恋愛となると様々な事情が複雑に絡んでくるようだ。
会社は、毎日顔を合わせるコミュニティー。しかも、それには公的な利害が絡んでいる。その中で男女関係という、特殊なつながりを持ってしまうと一筋縄ではいかない事態もしばしば発生する。
誰かの社内恋愛が原因で、会社全体が何かしらの迷惑を被ってしまった話はよく聞く。
■2割以上がトラブルを目撃
では、実際にそうした「社内恋愛によるトラブル」を知っているという人は、日本にどれだけ存在するのだろうか。しらべぇ編集部で調査を行った。
すると全体の20.4％が「社内恋愛にまつわるトラブルを知っている」と回答。5人に1人の割合と考えると、決して少なくはない。
やはり、社内恋愛という行為は会社に動揺を与えてしまいがちなのだろうか。
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■大企業社員の証言
しらべぇ取材班は、社内恋愛が原因の騒動に巻き込まれているというX氏に話を聞いた。X氏の務める職場は、静岡県に本社を置く大企業A社である。最近ではキャラクターグッズの販売で大きな業績を伸ばした。
「我が社の営業部長が若い女性社員とそのような関係になったのですが、とにかくその社員への利益誘導が露骨。部長は会議でことあるごとに『彼女を見習え！』と部下を恫喝する一方、彼女に対しては根拠なしにボーナス査定を上げています」
これが本当ならば、A社の経理をも巻き込んだ一大騒動だ。特別背任罪の可能性も出てくるが、社長はなぜか見て見ぬふりをしているという。
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■節度なき社内恋愛の危険性
X氏はさらに続ける。
「今の営業部長になってから、わずか2年で10人以上の社員が辞めています。もちろん、彼らはコンビニのアルバイト店員とはわけが違いますよ。人並み以上の学歴を持つ優秀な正社員が、それだけ自主退職しているのです」
A社は静岡県に巨額の税収をもたらす国際企業。その本社で、信じ難いことが繰り広げられているという。しかもその原因は、社内恋愛である。
とくに「上司と部下」の恋愛は、会社の利益に干渉してしまがちのようだ。A社の場合は不正を指摘するべき社長がなぜか消極的だが、他の会社ではそうはいかないだろう。
もちろん、社内恋愛そのものが悪なのではなく、問題は節度。節度なき社内恋愛は、会社自体を闇の底に叩き込んでしまうことがある。
まずはそれを自覚するべきだろう。
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（取材・文／しらべぇ編集部・澤田真一）
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年6月24日～2016年6月27日
対象：全国20代～60代の男女1,358名（有効回答数）
