初の大学入試共通テスト 進学校教師に聞いた「コロナ禍の現役生への追い風」とは

いわゆるセンター試験に代わって、今年度から始まった大学入試共通テスト。試験会場には多くの受験生が訪れた。

2021/01/16 09:15


 

■学習環境にも厳しさ

大学入試共通テスト・女子高生

コロナ禍の影響については、家庭の事情で志望大学に制限がかかる問題も起きているという。

「例えば一人暮らしや寮暮らしを認めない家庭、地方を認めなかったり経済的な事情で受験校数を制限されたり。総合型選抜など多様な受験方式に矛先を変えたり、いわゆる指定校推薦も校内で争いが激化したなどの話も聞いています」


また、学習環境としても登校できずに面談の機会が減ったり、自習室の閉鎖など環境面でもなかなかにハードに働いた可能性があると語る。


関連記事:大学入試共通テストでシャープ製マスクは着用不可? 大学入試センターに聞いてみた

 

■現役生には追い風も

教諭によれば、一方でコロナ禍は現役生に”追い風”となった側面もあるのだという。

「今年、現役生の仕上がりが例年になく早いと言われています。コロナ禍で部活が思わぬ形で早期終了し、例年では考えられない時期から、一日中自学自習に現役生が励むことができたことが要因と言われています。


コロナ禍において、やはり自力、知的好奇心豊かな生徒は、ステイホームを追い風に変えられたということですね。学校再開後、できる生徒できない生徒の差が例年になく乖離していたことからも頷けます」


厳しい一年を過ごした受験生たちが、学んできた全力を発揮できる日になることを期待したい。

・合わせて読みたい→「おまえが来たからマスクするわ」と教諭が生徒に問題発言 詳細を教委に聞いた

(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

東京大学進学校受験生本郷キャンパス新型コロナウイルスPCR検査コロナ禍大学入試共通テスト大学入試センター試験志望大学
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング