完成間近のパズル、後半の鬼畜仕様が話題に　制作者は「絶対ドS」と思いきや…

 

 

■ドSどころか、めちゃくちゃ良い人

こちらのツイートについて「やのまん」担当者を直撃すると「話題になっているあのツイートですね」という反応がすぐに返ってきたように、同社でもコメリアさんのツイートに注目が集まっていたようだ。

そこで話は早いとばかりに、なぜこのような鬼畜仕様のパズルが世に放たれてしまったのか尋ねたところ、「当社は『エヴァンゲリオン』のTV放映時から長い間、ジグソーパズルの商品化をしておりまして、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』もジグソーパズル化は当然の命題でした」と、担当者は『エヴァ』と同社の蜜月について語り出す。

「前作のQのポスターアートをジグソーパズル化したのですが、星空の下にシンジとカヲルがいるアートで本当に難しかったです。当時は完成サイズ重視で1,000ピースで出したのですが、今回はほぼ真っ白でどうしようかなという印象でした」というコメントも見られ、どうやら単なるドS心だけでパズルをデザインしているワケではなかったようだ。

ジグソーパズルは複数のピースを結合させる仕様上、どうしても「歯形」の線が絵柄に浮かび上がってしまう。特に白は歯形が目立つため、ユーザーを落胆させぬよう「完成後の見栄えもある程度担保できる」という理由から、今回のジグソーパズルは1,000ピースではなく、500ラージピース（完成サイズは1,000ピースと同じ）のデザインとなったそう。

これにて一件落着…と思いきや、その後は『エヴァ』公式側がポスターアートをアップデートするというサプライズを見せたため、急遽「やのまん」側も新ポスターのジグソーパズルを商品化することに。

「最後まで付き合ってくれる方が、どれくらいいるのだろうか…」と当初は不安に感じていたが、コメリアさんのツイートにアドバイスの声が多数寄せられているのを見て、ユーザー同士が協力する姿に感動を覚えたそう。

「皆さんが助け合いながらチャレンジしてくれていることを知り、商品化した我々も勇気を貰いました」「これからも暇つぶしで良いのでジグソーパズルで遊んでいただけたら嬉しいです」と笑顔で語ってくれた。

関連記事：ケンタッキー、レッドホットチキン発売記念の「景品」が本当にスゴい…

 

 

■「真っ白パズル」の必勝法を聞いた

続いてはジグソーパズルの「コツ」を尋ねたところ、「外枠ピースを探す（1辺、もしくは2辺が真っすぐのピース）」「完成見本を見ながらピースをある程度色分けする」といった具体例を挙げてくれた。

しかし最終的には「特に必勝法などはなく、最後まで諦めない気持ちがあれば、どなたでも完成させることができるホビーです」「焦らず、詰まった時は気分転換などしながら気長に遊んで頂ければと思います」という身も蓋もない真理に着地してしまう。

なお同社では、前述の「宇宙飛行士試験」から着想を得た全パネルが真っ白な「宇宙パズル」も展開しているほか、8月にはオレンジ色が基調となった「さようなら、全てのエヴァンゲリオン。（夕景）」パズルも販売となるため、こちらもぜひチェックしてみてほしい。

・合わせて読みたい→ケンタッキー、21日から数量限定で…　オリジナルチキンの“味変”が発売

（取材・文／しらべぇ編集部・秋山 はじめ）