1世紀の時を経て図書館に返却された本 延滞料金は当時の年収以上に

100年の旅から帰ってきた本は、日本でアニメ化されたこともある人気の児童小説だった。

2021/12/05 04:30



 

■延滞料は当時の年収以上?

本の内側には延滞料金に関する説明も印刷されており、期限を超えた場合に課される料金は1日2セント(約2円)。110年間で計算すると、積もり積もって800ドル(約9万円)にもなる。

110年間延滞して9万円ではむしろ安いのではないかという気もするが、貸し出した当時のこの本の価格は1.50ドル。1910年頃のアメリカ人の平均年収は500ドルほどだったというから、むしろ罰金としては重かったほうなのかもしれない。

なお市の図書館では、2019年に本の延滞料金のシステム自体を廃止している。


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■日本ではアニメ化も

この本は当時人気を博した小説『少女レベッカ』の続編にあたり、同作は子役時代のシャーリー・テンプル主演で舞台にもなっているほか、日本の若手アニメーター育成プロジェクト『アニメたまご』によって『レベッカ』というタイトルで2020年に短編アニメ化も。

1世紀以上の旅から帰ってきた『レベッカの新クロニクル』は、今後は閲覧することはできても借りることはできない本として、図書館の歴史室に置かれることになるそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

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