出来立てアツアツのお好み焼き、何かがおかしい… 強烈な「既視感」に反響相次ぐ

とある男性が作成したお好み焼き。その「特徴的すぎるデザイン」が大いに話題となっているのだ。

2022/02/05 04:45


 

■店を訪れる前が「フラグだらけ」だった

川口さんは前述の通り「能楽師」として活動中で、2月19日には主催公演「第三回 こがねい春の能」を控えている。ある日、「難波」という能の鑑賞前の事前講座をした後、参加者数名とお好み焼き屋を訪れたそう。

川口晃平さん

「難波」は応神天皇、仁徳天皇に仕えた王仁(わに)という渡来人を主人公とした演目ということで、大の「古墳好き」である川口さんは講座の際も、応神天皇陵や大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)といった古墳のエピソードに触れ、そうした流れもあって、古墳のお好み焼きを「つい作ってしまった」というから微笑ましい。

なお、作成の経緯について「牛そぼろと豚肉と、前方部と後円部で素材が違う2枚を合体させました」と振り返っており、投稿の写真については「青海苔をかけたらそれっぽくなったので、何となくマヨネーズで周濠を描いた瞬間の写真です」ともコメントしている。

古墳周辺の、なんともいい味を出しているマヨネーズに関しては「少し焦がしを入れてすぐ墳丘と一緒にし、美味しく食べました」とのことだ。


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■「古墳系男子」誕生のエピソードが最高

幼い頃より「日本の古い物が蔑ろにされている…」と感じていた川口さん。母校の小学校が縄文遺跡の真ん中に位置していたそうで、「グランドで石器を踏んで怪我をしたことから、本格的に古い文化に興味を持ちました」と、これまたユニークなエピソードが飛び出したのだ。

川口晃平さん

古い文化の中でも古墳に思い入れが強い理由については、「先史時代と歴史時代の端境期にある巨大なモニュメントだからだと思います」「当時の人々がどんな思い、造形感覚で作ったか、古墳のある風景はどんなだったかなど、イマジネーションがかき立てられます」と、熱い思いを語ってくれた。

なお、学生時代のバンドでは「前方後円墳ラブ」という歌を歌っていたそうで、やはり筋金入りの古墳好きであることが伺える。

おこみ焼き古墳

現在は「能楽師」という仕事柄もあり、我われ日本人が古来より受け継いでいた物に対する理解を深め、より楽しみ、大切に次世代に渡していくことを命題に、活動を続けているという。そうした背景もあって「今回の古墳お好み焼きがバズったのは、活動の一環として嬉しかったです」と、笑顔でコメントしてくれたのだった。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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