横浜中華街、人であふれ返るも… 「客が戻らない」原因は”新スタイル”か
コロナ禍で横浜中華街はどうなっているのか。現地に足を運んでみると…。
■「お店に客が入らない」
一見、繁盛しているように見えるが、苦しい状況は続いているという。「出店で買って食べ歩いたり、家に持ち帰って食べる人が多いんです。出店はお客さんが戻っていますが、飲食店にはあまり人が入っていないため、経営が苦しいところも少なくないですよ」(前出・中華街の店舗スタッフ)。
たしかに街は人であふれ返っているが、よく見ると台湾唐揚げやフルーツ飴など出店で買って食べる人ばかりでお店に入る人は少ない。また、「臨時休業」のお店やシャッターが閉まっているお店も散見された。
前出の中華街の店舗スタッフによると、街を歩いているのは修学旅行生が多いという。実際、出店には制服を着た中高生が多数見られた。
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■「新スタイル」が定着
家族連れの50代男性は出店でたくさんの物を買ったのか、袋を両手に抱えている。この男性にお店に入らない理由を尋ねた。
「コロナ禍になってテイクアウトしたり、出前を頼む機会が増えたので、外食に行く回数は減りました。お店で買って、家でテレビでも見ながらゆっくり食べるのに慣れてしまったんです」(家族連れの50代男性)。この2年間で、家で過ごす習慣が定着したようだ。
今回、横浜中華街に行って分かったこととしては、一時期に比べると人は戻っているということ。しかし、「新スタイル」が定着したことで飲食店は依然として苦しい状況に置かれていることだ。
かつてのように、お店で大人数で大皿の中華料理をつつく日が来るのはもう少し先になりそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)