台風2号が沖縄を直撃 前線を刺激し、あす2日は本州でも警報級大雨に

台風2号の影響が広がる中、あす(2日)は本州や四国でも、梅雨前線の活動が活発になり、200ミリ超の大雨の恐れがある。

2023/06/01 16:15

気象予報士・千種ゆり子

台風2号の影響で、沖縄を発着する飛行機の欠航やイベントの中止が相次いで発表されている。一方、あす(2日)は本州付近でも終日激しく雨が降り、電車の遅延などの影響が出る恐れがある。気象予報士の千種ゆり子が解説します。


画像をもっと見る

 

■台風2号は1日夜〜2日朝に沖縄を直撃

那覇など沖縄本島ではすでに台風により雨風が強まっています。1日夜~2日朝にかけては、雨や風がいっそう激しくなります。風速15メートル以上の強風域(黄色の丸)が大きい“大型”の台風で、強い風の吹く範囲が広いのが特徴です。


関連記事:全国的に春の嵐「風強すぎ」と悲鳴 木村拓哉も仕事現場は「過酷な状況」

 

■台風2号が湿った空気を送り込み、本州でも大雨に

台風自体が本州に上陸することはありませんが、本州付近には前線があります。前線が、台風2号の送り込む湿った空気によって刺激されるため、大雨となります。

前線・雨雲は日本を南下するのですが、「南下パターン」の際は雨雲が「線状」になりながら通過するため、大雨に繋がります。2〜3時間同じ場所に停滞すると、川の氾濫や土砂災害などが起こる恐れがあります。


関連記事:有吉弘行、今年も気象庁に先駆け梅雨入り発表 「早くて申し訳ございません」

 

■より危険なエリアは?

気象庁は、大雨警報が出される可能性を地域ごとに発表しています。2日は主に太平洋側の沿岸部で大雨警報が出される可能性がありますが、北陸などの日本海側でも危険があります。


関連記事:沖縄・奄美で梅雨入り 列島は異例の暑さ続きも…「とうとうきた」「憂鬱」

 

■いつがピーク? 地域ごとにみると…

台風が直撃する沖縄は、2日午前中までがピーク。本州では、終日雨が強い予想です。台風レベルではないにせよ本州付近でも風が強まるため、傘よりもレインコートのほうが役立ちます。


関連記事:最強寒波から新潟を守る“佐渡バリア”は迷信? 気象予報士が明かす「ある役割」

■総雨量は200ミリ~300ミリのところも

気象庁が発表した予想雨量によると、多いところでは総雨量が200ミリを超えそうです。

私は気象防災・異常気象に関する講演会でよく「200ミリを超えると、どこかしらで災害が起こる恐れがある」とお伝えしています。もちろんそこが雨が多い地域なのか少ない地域なのかによって一概に言えない部分はありますが、1つの目安の値にはなります。2日は、各自で雨雲レーダー等を見つつ、安全第一でお過ごしください。

・合わせて読みたい→沖縄・奄美で梅雨入り 列島は異例の暑さ続きも…「とうとうきた」「憂鬱」

(取材・文/千種ゆり子

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

沖縄台風天気予報気象予報士千種ゆり子大雨警報
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング