その名の由来は鳴き声や体の模様?  4割の人が間違えた『鴎』とは

「クゥクゥ」と鳴き海辺を飛び交う姿を見たことがある人は多いだろう。

2023/06/12 06:30


かもめ

特徴的な声で鳴きながら飛ぶ姿を目にすると、海辺の波の音も相まって、なんとも言えない情緒を感じる人もいるのでは…。



 

■「鴎」は何と読む?

Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「鴎」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で59.3%の人が「かもめ」、40.7%の人が「うぐいす」と読むと回答した。

カモメ

「かもめ」と読む人は男性が57.4%で女性が61.2%。「うぐいす」と読む人は、男性が42.6%、女性は38.8%という結果に。


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■正しくは「かもめ」

「鴎」の正しい読み方は、「かもめ」。チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類の総称で、種類によって、冬になると越冬のために飛来する渡り鳥と、ほぼ一定の地域に住む留鳥にわかれる。

日本でも数種類の「かもめ」が見られる。代表的なものとしては、大型のセグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、中型のカモメ、ウミネコ、小型のユリカモメ、ミツユビカモメなどがあげられる。


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■その名の由来は羽の模様

「かもめ」の名は、幼鳥の斑紋が籠の目のように見える事から、「籠の目→かごめ→かもめ」と変化したものだと言われている。また、「鴎」という表記は、「クゥクゥ」という鳴き声に同音の漢字を当てたものだという。

また、ウミネコは「ミャーミャー」という鳴き声がネコに似ていることが由来であると言われており、ユリカモメはユリの花のように美しい姿からその名が付けられたとする説があるようだ。


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■「うぐいす」の漢字は「鶯」

「うぐいす」は「鶯」と書く。スズメ目ウグイス科ウグイス属に分類される鳥類で、鳴き始める季節が早春であることから春告鳥(ハルツゲドリ)の別名を持つ。オオルリ・コマドリとともに、さえずりが美しいスズメ目の鳥として日本三鳴鳥の1つとされている。

オスによる「ホーホケキョ」というさえずりは、他の鳥に対する縄張り宣言であり、巣にエサを運ぶメスに対する「縄張り内に危険なし」の合図でもある。また、時折聞かれる「ケキョケキョケキョ」という鳴き声は、外敵が侵入したという合図なのだそう。鳥たちの暮らしに思いを馳せながら鳴き声に耳を傾けてみるのも面白いかもしれない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年2月17日~2023年2月20日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

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